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 タイトル  first update
上ノノ男 2006 06/09
   

うす曇の天気の午後、男は上野にいた。
そこそこの距離をうつらうつらと歩くのには、晴れ渡っている空の下よりぼやけた雲の下の方がちょうどいい。


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***「妖怪の憩いの場ではないらしい」***


なぜ上野の地にいるかと言えば、昼間なのに夜行列車に飛び乗ってここではないどこかへと「ちょっと不老不死の原料となる花を探しに行って来ます」と、置き手紙を残しに来たわけではない。
ところで生まれてこの方寝台特急というものに乗った経験が全くないのだが、どうも枕が変わってしまうと眠りにくい私としては多分「不眠特急」になることだろう。

とにかく長距離列車に乗る予定はなく、上野公園内の国立科学博物館で催かれている「世界遺産ナスカ展 」に足を運んだのだ。
言ってみれば「特急列車ナスカ」を見に来たのだ。

上野駅の公園側出口に降りた時点でその駅の混雑ぶりから嫌な予感はしていたが、実際会場となっていた国立科学博物館の前にまで来てみれば、予想を決して裏切らないもの凄い人の渦で溢れ返っていた。ナスカの渦。
それに重ねて、「集まれ全国の難しい年頃!」とばかりに修学旅行生の団体も数塊。全国の小・中学生がここ上野に集まっておったのだ。
駅の特別窓口でも入場チケットを販売していたが、そこの時点で長蛇の列。場所を隔ててここでもチケット得るまでに超蛇の列。今なら皆さんの協力次第で幻のビックウェーブを完成させることも出来ただろう。

数千年も前の文化のくせに今も人々を虜ロールにするなんてどんだけ魅力的なんだ、ナスカ文明。
その反面、今過ごしている私達の文明が数千年後の子孫たちにとって、イベントとして十分な集客力があるとは到底思えない。

「うわ!目でテレビ観てる!」
「うわ!耳で電話してる!」
「うわ!漢字覚えるのに書き取りしてる!」
「うわ!移動に乗り物乗ってる!」
「うわ!働いてる!」
「うわ!21世紀って空が青い!」
「うわ!まだ南極と北極がある!」
「うわ!気温低くかったんだね!」
「うわ!幽体離脱出来ないんだ!」
「うわ!子供のDNAをいじれないんだ!」
「うわ!鼻クソ食べてないんだね!」
「うわ!まだ大陸同士が橋でつながってない!」
「うわ!動物が二種類以上いる!」
「あれ?オムツって頭にかぶらないんだ?脳髄出ないのかな?」
「うわ!この頃から黒柳徹子いる!今より老けてたね」
「一家に一台、東京タワーがなかったんだね」


そんなトンチキな未来予想図は置いておいて、目の前に広がる人と人の壁。そこに一人で玉砕覚悟で突っ込むほど私はナスカに呼ばれてないし、ロバに乗って風車に突進するドン・キ・ホーテ氏にもなれない。

男は団体生活も含め、群れることが得意ではなかった。気持ちが通じてしまったのか足が自然と後ろに一歩引いてしまうと共に日を改めることにした。ナスカはまだまだ逃げない。



ああ、ナスカ・・・・、ナスカと言えば楠田枝里子嬢 だな。チョコレートダイエットとナスカは彼女の専売特許だ。
司会業と背丈だけが彼女の一面ではないのだ。

↓詳しくはウィキペディア(Wikipedia)の楠田枝里子嬢の欄を参考にしてもらいたい。
ポチっとな。
彼女の一部はチョコレートとナスカへの愛情で出来ている。
私の血はワインで出来ていると言う女の数倍は素敵だ。


いつまでも人垣の向こうの国立科学博物館の建物を眺めていても拉致が明かないので、さっさと上野の公園内の散策でもするかとその場を離れる。
しばらく歩かなくても、先ほどのナスカブームは一部的なものだったようで、全国から集結した学徒たちの群れがわんさか春の花粉のように湧き出していた。むしろ広めの校庭にこちらが迷い込んでしまったかのようないきおいだ。若く生意気なホルモンが上野の公園中に空中散布、にきびが出来てしまいそうだ。
大人のにきびはコードネーム「FUKI-de-MONO」とも言う。
はたまたここいら地域一体にお住まいの方々各々の止む得ない事情が偶然この時この瞬間に重なってしまって、集中的に避難でもして来たかのような混みよう。

俗に言う「どこに行っても混んでいやがる」といったところか?
公園内のマイナスイオンは足りていないと見た。


もしかして、今から上野を東西にでも分ける大きな合戦でもあるのではないのか?
あの西郷ドンの銅像が今にも動き出すとか?

ともかく修学旅行生たちは今このときも思い出を刻んでいるらしい。西郷どんの銅像に「俺、参上!」など釘で刻まなければそれでいい。まあ背が届く距離に銅像はない。


風に乗った獣臭に引かれると共に、自然と人口密集率の低い方へと修学旅行生の群れから離れてみれば上野動物園前に辿り着いた。


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***「上野動物園前は人払いが出来ていた」***


先ほどの国立科学博物館の前のナスカブームの喧騒はどこ吹く風、ここに動物園ありと開園してから今日までの長い歴史から来る余裕なのか、一時的なイベントに揺るがされない余裕を感じた。

ライオンもトラもキリンもゴリラも馬もラクダもカバもシマウマも孔雀もパンダもシロクマもペンギンetc、ここにおわす動物たちは今日も外の世界に我関せず、サービス精神も持たずに咀嚼と排出と軽い運動を繰り返すのみといったところだろう。
見に来てくれて"ありがとう"ではなく、見たければ見ていけといった態度である。プライバシーを破棄せねばならなかったアニマルたちは他人の視線に寛大である。いちいち人間の存在など気にしていれば飯もまずくなるというもの。


いくら先ほどのナスカより空いているとはいえ、別に上野動物園にどうしても入りたい、オラウータンがその部厚い唇をべろんべろんと指で弾く姿をライブで見たいという衝動にも駆られなかったため、動物園の入り口ゲートからも軌道を逸らしてみる。


入り口付近には「ここになくてどうする?あって当然!」とばかりにお土産屋・軽食店がちらちら見受けられるのだが、その中でこれこそ適材適所と思われる名物店の姿があった。


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***「小銭で手に入るパンダ」***


パンダ焼きに群がるチルドレンたち。ミスターチルドレンも多数。

無果汁でもオレンジジュースと名乗っていいように、パンダ成分何パーセント配合?パンダのどこの肉?と問うたところでパンダの汗一滴も入ってはいないのは明らか。不二家のペコちゃん焼きも然り、タイヤキも然り、コアラのマーチも然り、その名称の根本となるもの自体は混入してないが見た目形状のことを指しているものは数あれど、パンダ焼きはなかなかない。
結局鉄板の上で垂れ流し状態で平たく焼けば、ホットケーキも回転焼きもお好み焼きもみんな親戚だが、ここで固める形状をパンダに模して作ればグッとその価値は上がってくる。
所謂ところのパンダの人気に便乗した形の商売だが、普通テレビの人気キャラクター関連の商品を出そうと思えばいろいろと複雑な権利が重なって、さすがに無断でリリースというわけにはいかないが、パンダ焼きと来ればどこの誰にも、パンダにさえも許可を得る必要がない。


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***「パンダジュース(別称:カフェオレ」***



パンダを模った食べ物を出したところでWWFに「絶滅危惧種になにするざます!」と言われることもないし、食べてしまえば腹の中だ。やったもん勝ちということで、ここじゃなくてもパンダ焼きは全国に存在する。人気があるのに版権関係なしでそのキャラクターは使い放題なんて、これこそ中国でやればいいのに。そういえばパンダって皮肉なことに中国から来ているものだった。
さすがに白黒の柄の色までは都合つかなかったが、パンダの愛嬌ぶりを見事に表現しただけあって大盛況のようだった。まさか園内のパンダも外の世界で自分の形を模った食べ物が売られ、老若男女によって今日も噛み潰されているとは思いもよるまい。
笹をかじるのに一生懸命だろう。


特にパンダ焼きにも用がないので上野動物園周辺から踵を返した。

そのときだ、




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***「兄ちゃん、ソフト食わへんか?」***



不意に背後から声を掛けてくる怪人。





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**「ソフト美味いで。ソフトと言うからには柔らかいしな。俺はハードパンチャーやけど」**





男は怪人のセリフを無視してその場を離れようとした。

そこへ、





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***「兄ちゃん、ソフト食わへんか?うどんもあるで。」***


また新たな怪人の姿がそこにあった。
駆け足で逃げなければ、平日の午後に一人でソフトクリームを片手に歩いているというダメな大人を演じさせられてしまう!しかも周りには生意気盛りの学徒たち。

露骨に指を指されて馬鹿にされること、これ必至!

そしてさらに追い込むかのように新たな影が、





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***「阿修羅男爵やないで」***


「イチゴとチョコって普段やったら絶対一緒に食わんやろ?しかしこれがソフトやったら・・・美味い!・・・って気になるやろ。味覚のほとんどは気持ち次第や。」

また新たな怪人の姿が!!

男は耳を塞いで全てを振りほどくかの如く、その場から走り去った。

遠くで怪人たちの声が聞こえる。

「ソフトに生まれて来たのに、溶けないとはこれ如何に。早く真のソフトになりたいよぅ〜。」




気が付くと、そこは不忍池。
国立博物館・動物園周辺と比べると人口密度はぐっと下がり、心なしか空も広く見える。大いに曇っているがそこのところは気にしない。
弁財天の横を抜け少し歩くとボート乗り場の付近に辿り着いた。そこでやけに男の気持ちを煽るものを見つける。


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***「生えてきた」***


室外機の上が寂しかったのか、それとも室外機の上に「置く」と表示があったのか、空いてる場所を有効に使うべくトイレ誘導の重そうなアルミプレートが乗っていた。
それは男のライフワーク魂を煽るには十分だった。

矢印に促されるまま池を囲む形になっている道に沿って当てもなく歩いて行く。

池の方に何気に目をやれば、




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***「THE HERO」***


一人でボートを漕いでいる青年を発見する。
一瞬、タイタニッククラスの豪華客船から脱出した人にも見える。息はあるか?

一人でボートを漕いだって全然問題はない。
しかし青年はボートを木の葉の如し風と波の流れにまかせ、終始下をうつむいたままだった。

己の膝に何か見えるのか?

膝には何が?

一人に見えて足元にはよだれを垂らしたフレンチブルが同伴しているとか?

さてはボートの底に穴が開いているのか?

それをコンバースのシューズで必至に押さえているのか?

また別のボートのカップルの男が、やけにあの一人身の男にチラチラ目をやる。
そんなに見なくてもいいじゃないか?

人は人を選ぶが、ボートは人を選ばない。

きっと彼はプロのボート漕ぎこと、流しのボート漕ぎなのだ。腕前が高いほど自然との一体感を求め、波の流れに反するような無理な力をかけてボートを漕いだりしないし、これまた無理に異性と一緒に乗ったりしないのだ。むしろ異性は邪魔。そして視線は自分の膝。
ともかくプロに余計な口出しは禁物なのだ。



素人の私はボートに関してあれこれ言える立場ではないので、自分の足元の方に目をやれば道沿いに整備されている草木の合間に何かしら動物がいることに気付く。


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***「不忍池周辺の猫は忍のようだ」***


保護色にもなっていない、大き目のパンダ焼きといった感じの猫達がちらほら草木の陰で眠っている。
ここはデート等にカップルは途切れることなく寄って来るし、老人も有数の散歩コースとして利用していそうだし、宴会も度々開かれるような場所だけあって人の波を欠かすことはない。それにこの散歩道は不忍池を囲む道だけあって、水面を歩けでもしない限り右も左も池に面しており他に通り道はない。それだけ人が通る道で猫がぶらぶらしていれば、それなりに可愛がったり餌をくれる人も多々いるということだ。既に自分達の縄張りと化しているのと、人間に対して同じ釜の飯の仲とでも思っているのか、猫からはリラックスしている感が漂っている。
やはり憎める相手ではない。


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***「何かお忘れじゃニャイですか?」***


先ほどの室外機の上のプレートに誘導された先にある公園の出口のトイレは、こちらの期待を裏切るものであったが、そのまま公園を出てしまい道なりに不忍通りに出てみる。
さよなら、オンリーロンリーボート乗りこと、キャプテン手漕ぎ!!

ちなみにここら辺に来ると否が応でも目に入ってしまう建物がある。



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***「ホコリが溜まり易そうな造り」***



出っ張っているところに住むのは別に構わないが室内の下に何の支えもないというのは非常に落ち着かない気持ちに駆られそうだ。 当然と言えば当然、崩れないようにはなっているだろうけど、ぶっちゃけ床一枚の下が「空」というのはリニアモーターカーに乗っているときの緊張感に似ているかもしれない。もしくは観覧車のそれとも似ている。

リニアが急に磁力を失った上に偶然あおり風に吹かれたら!!

観覧車のゴンドラの軸の部分が老朽化した結果発表が今この時だったら!!

・・・・・考えただけでも恐ろしくて自然と股間がキュッとなってしまう。


男はめげることなく進路は北へと根津・谷中方面へと歩を進めた。

上野公園の直線距離を越えたくらい道なりに歩くと、目当てにしていた店舗が見えてきた。先ほど「当てはない」と書いたが、まあなくもなかったのだ。

正確にはその店の前に並ぶ人々の列が先に見えた。また行列か・・・。




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***「かなりのたいやき臭」***


「根津のたいやき」だ。

しかし残念かな店頭には、「本日終了しました」と、文面以上以下でもないメッセージ札が立てられていた。俗に言う「酷」と言うやつだ。

それでも並んでいる人々。
今辿り着いたばかりの男にははっきりとしたことは定かではないが、これはこの行列の人数を店の人が読んでからあの札を出したのだろうか?それともあの札が出ているにも限らず「それはそれ、これはこれ、粉もんは水を使えば量増える!」と並ぶ強気な人たちなんだろうか?
あのメッセージをもっと深く読むべきなのだろうかと、男はしばし悩む。

たい焼き屋なのだから、当然たい焼きのことを指していると思うのが普通だ。
そもそもあのメッセージに主語も目的語も欠けていることが混乱を生むのだ。
何が終了したのだ?

店主のパッションか?

残りの時間は惰走で仕事?

並ぶ人が入る限り、今まで習ってきた日本語通りに解釈してはならぬような気がしてきた。

駄目なら駄目元でそのまま最後尾に並んでみる。
さすがにナスカ展ほどの列ではなく、両手の指で数え切れるほどしか私の前に人はいない。
しばらくして店員がこちらの疑問を払拭するセリフを張り上げる。

「本日分は全て終わりました!並んで頂いてもお売りできない場合もあります!ご承知の上お並び下さい!!」

とかなんとか。禅問答の答えは晴れて差し出された。やはり終了とはたい焼きに掛かるメッセージだったようだ。
列に並んでいる人らが微動だにしないのと、焼き手が溶いた生地の元を柄杓にて熱々の型の鉄板に流し込んでおられる姿を見ていると、根拠はどこにもないのだがまだまだ焼けるだろうという気になってきた。
水物・溶物・焼物、ともかく伸ばした小麦粉だもの、どうにかなるかもしれないと列から離脱することなくそのまま待ってみた。

その内、まだ男の後ろにも人がちらほら並ぶようになった。中にはメッセージ札を見て「終わりだってよ」と言っているにも関わらず、男と同じでもしかしたらの可能性に賭けて並ぶ者の姿も。そりゃ目の前に何百人と並んでいたのならまだしも、指で数えられる程度ならば、もしかしてに賭ける方が正解というものだ。食べれなくて当然、食べれて儲けものということだ。

待っている間に男は暇を持て余すと共に、残りのたい焼きの原液の残量を伺うべく、カウンターのガラスの向こうで焼かれて行く動向を目で追っていた。次々と柄杓で鉄板に流される原液。当然ながら向こうはたい焼きのプロなのだから、こちらが口を挟む箇所は数ミリとてないはずなのだが、「ああ、そんなに勢いよく流し込んだら型の外に多くはみ出てしまうがな!その分をこぼさずに次回分に回したらいいがな!!」、普段なら耳と称される部分はカリカリとして嬉しいおまけなのだが、今この時に限っては耳の部分に回す原液があるのならば次回分の本体に是非とも回してもらいたいと気持ちでいっぱいだった。事態は裕を許されないのである。「耳を本体に!!」、贅沢は紛れもなく敵である。
蓋部分の鉄板が重ねられ、あっという間に焼かれて行くたい焼きたち。気が気ではない。


ちなみにここの店は、焼き上がったたい焼きの縁のカリカリの耳の部分を軍手片手にハサミでジョキジョキと切り落とすのだ。そこのカリカリの部分がおいしいのに。見てくれと美味さは必ず比例しているとは限らないが商品の造形美に関してはこの店はシビアである。今はそこを切り捨てるぐらいならば元からはみ出すべきではない。


そうこうする内に男の番になった。


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***「カウンターには店に訪れた芸能人の写真」***


男は先ほどの店員の言うところの、「終了しましたああああああ。」の余韻の「あ」の部分に入り込むことが出来たのだ。当然「。」以降の方にはたい焼きはない。

男が放ったセリフは男一人で食すには多めの「五個下さい!!」





ソフトクリームを片手に国道沿いは歩けないが、たい焼きをつまみながらは国道沿いを歩けるのだ。真っ赤に焼けて形を形成する前のガラス工芸は素手で触った時点で指が一本・二本ではなく「一塊」と敬称が変わってしまいそうだが、鉄板から出て来たての熱々のたい焼きは美味さを伴う。
ここのたい焼きは非常に皮が薄い。そしてアンコたっぷり。


そう聞いて、「それはそれは美味しいそう」と思われる方が多々いることだろう。

しかし告白すると。男は基本的にアンコがあまり好きではなかった。
それに付け加えて、たいやきの生地の方が好みであり厚ければ厚いほど好きなのだ。むしろ魚の形をした生地だけ焼いたものが世の中に流通してもらいたいぐらいだった。

なら買うなよという話だが、ここのは美味いのでいいのだ。
男は矛盾したことも好きだったのだ。
それは自分を騙すのが好きなことにも通じる。


鉄板から出てきたばかりのたい焼きは非常に熱かった。


ここは作り置きもなく、皮も薄いために焼ける速度もめっぽう早いため、いつも焼きたてが手に入るのだが地獄の業火の如く熱い。先ほど「熱々」と書いたがそんなレベルどころではない。

火傷しそうなほどだ。

石炭なのでは!?

アンコが燃えているのではないか?

手が、手が、「塊」になりそうだ!!




ここでたい焼きの写真を、





















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***「わだかまり」***








嘘だ。

上の写真は谷中銀座商店街の惣菜屋で購入したスコッチエッグだ。

本当のたい焼きを見たければ是非とも並んでもらいたい。焼きたての生地の薄いたい焼きはアンコに熱を孕み非常に熱い。それでも谷中に来るまでに二個ほど完食。


男は既に根津を超え谷中に足を踏み入れていたのだ。そして谷中銀座商店街を通る男の片手には、醤油系の色に染まった惣菜たちから香る誘惑に勝てずに常に食べ物が握られていた。


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***「ベンツおことわり」***


ノスタルジックで非常に心地よい空気の流れる谷中の街並み。マンションっ子だった男にとって振り返って浸る感傷も特には見当たらないが、やはりこういう景色は日本人のDNAがこれでもかと反応してしまう。男の地元の商店街(そちらも銀座が付きます)は既にシャッター商店街と化し深刻な現状しか目の前にない。

もしかしてここならば靴を脱いで裸足で歩いたとしても許されたかもしれない。
気が付けば、片手には見知らぬ人からもらったおにぎりが握らされていたり。
そんな雰囲気が濃厚に漂っていた。


しばらく進むと、かの有名な「夕やけだんだん」が見えてきた。
夕焼けと下町は切っても切り離せない。


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***「"夕やけだんだん"名物の猫が、」***


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***「猫が、」***


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***「猫が、」***


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***「猫が、」***


無数の猫が犬のウンチョスのように転がっていた。
むしろ綿埃。

ここはノラ猫の桃源郷かつ楽天地。正に「夕やけにゃんにゃん」
下町、夕焼け、猫。

嫌いじゃないぜと男は思った。
上野公園といい、ここら一帯の猫は少し神様寄りかもしれない。


その足取りのまま、男はJR山手線の日暮里駅まで向かった。


改札口辺りにて、



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***「ヘルの群」***


「いい線路だ・・・。」

「いい線路だ・・・。」

「いい線路だ・・・。」

「いい線路だ・・・。」

「いい線路だ・・・。」

「いい線路だ・・・。」

「いい線路だ・・・。」

「いい線路だ・・・。」

↑勝手に解釈

男たちは何かしら「プロジェクトX」を成し遂げたのだろうか?
たくましい男たちの背中を横目にホームに降りた。

関係ないが線路を走っている車両全てを「列車」と呼び、その中でパンタブラフにより電気で走っている車両を「電車」と呼ぶことを男が知ったのは、数日後のことだった。


「いい線路だ・・・。」

「いい猫だ・・・。」

「いいたいやきだ・・・。」


さらに数日後、男は早朝から上野に向かい、無事にナスカ展を堪能することが出来た。
パンフレットにはもちろん楠田枝里子嬢のインタビューあり。

「いい地上絵だ・・・。」


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***「パンフレットである」***





ナスカ展のお土産売り場にて、、、

ナスカチョコレート。

ナスカ地上絵金太郎飴。

ナスカカステラまんじゅう (地上絵の焼き印入)




何か間違ったベクトルの日本オリジナルの土産が存在した(本当に)ことは、ナスカの人々の知る由ではない。



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***「ナスカの刺青」***













じゃあ、また!




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