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イラスト日記/コラム



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またある時は謎のタクシー運転手 2004 8/18
   


 夏ですね、夏と言えば・・・

 海・山・空(?)と忘れていた遠い地の自然をさも前から知っていたかのように楽しむ季節ですね。

 「やっぱり自然の空気っておいしいよね!山サイコー!」
 「やっぱり潮の香りがしていいね!海サイコー!」
 「やっぱり耳がキーんとしてきた!空サイコー!」

とアウトドアレジャーに勤しむ季節なんでしょうけど、当方といえば・・・




 夏だからこそ部屋でゲームしてしてしまいました。




 それでも去年の「どうぶつの森」以来です。あんましゲームはしません。なぜなら奴は時間泥棒だからです。一時間や二時間の時間を盗むのはお手のもんです。気が付けば朝日だか夕日だか分からなくする程に時間の感覚すら盗んで行きます。

 なんて、娯楽は楽しめればいいんです。難しいことを考えずに、目に見える範囲の部屋中の時計を外してPLAYしましょう。ケータイもOFFりましょう。






 というわけで、新たにゲームソフトを買ってしまいました。




 「THE タクシー そこの君、昼夜を問わずにタクシードライバーを体験しませんか? 〜運転手は君だ〜 SIMPLE2000シリーズ Vol.48」。


 正確に書くといやに長いタイトルですね。まあ、タイトルで用意にお分かりになられると思いますが、簡単に言えば擬似タクシー運転手を体験出来るゲームです。

 そしてタイトル通り2000円で買えるシリーズ物の一つです。ビックカメラで買いましたが、さらに安かったです。100円ショップにゲームソフトが売られている現在、ゲームソフトに高いお金を払う気はしません。当時スーパーファミコンのソフト(1本1万円近くしてた)を買ってころのような頭の中もお猿さんから進化したはずです。あの頃と比べるとお金の価値も少しは分かって来ました。

 このシリーズはお値段も安くてゲーム内容も単純明快で分かりやすくて、本来のゲームらしいゲームのあるべき姿のようで好感が持てます。いたらないCGやアニメは要らないのでゲームがしたかったんです。






 ゲーム内容はプレイヤーはある雇われタクシードライバーとして、一つの街から最終的には四つの街を股にかけ、お客さんを拾っては運ぶ、拾っては運ぶを繰り返すだけです。
 BOSSから言い渡された一日の売り上げノルマを達成しながら、合計売り上げ100万円を目指して行きます。営業成績が上がれば車のチューンナップもどんどんされ、最後には国道で時速199Km出して走ります。タクシーが時速200Km近く出して走ります。気が付けば、道端のお客はいつも後方に見えます。


 まあ、そんな現実の世界ではちょっと考えられない点も多々ありますが、タクシー運転手の気分は存分に味わえます。











 そう、俺はタクシードライバー。ロバート・デニーロじゃないぜ。マーチン・スコセッシ監督作品でも、リュック・ベッソン製作作品でもないぜ。今日も排気ガス振りまいてお客を探すぜ。アイドリンクもしちゃうよ。ブンブン。

 ここは俺がなわばりとしている街「虹色シティー」。

 見知らぬ同士がひしめき合う殺伐とした街さ。
 大きなオフィスビルやデパート、中心部には大きな駅がある。造られた物だけならなんでもあるが、空っぽで灰色の虹色の街さ。街が愛を知らない。
 今日も俺は街中を流してドリフター(漂流者)を拾い上げ、知らない者同士しばしの儚い時間を共にし、顔を覚える前にはお望みの場所でお別れさ。アデュー。


 そう、それが俺の仕事。


 タクシードライバーさ。


 決して心が報われることはない・・・。



 なんつてな。まあ、今日もノルマ達成のために走るぜ。客を乗せないことには始まらないからな。会社の品の俺の愛車はチューンアップされており、時速200Km近くまで出せるようになっている。俺とぶつかると即死だぞ。・・・俺もな。

 主に客を探すときはまずは駅前に車を運んじゃうな。なぜって駅前にはこの街への来訪者がいるってもんよ。みんなだいたいこの街への旅人だ、そして俺が道先案内人となるんだ。教えてやるぜ、この街のルールを・・・。



 とりあえず、俺が空車のときは手を上げろ。乗れ。



 俺に貢献しろ。
 乗ってから行きたい場所を決めろ。
 直線距離50Km以内には停車しないぜ。
 遠くの海に連れて行ってやろうか?


 駅前に客がいるのはいいんだが、この街にはバスも走ってやがる。バスさえ居なければ、俺は客不足に困ることはないんだろうに。バスの存在が憎いぜ。公共交通機関め。時々、この憎さを街中で走るバスに全速力でぶつけることがある。時速200Kmで正面衝突してやるんだ。
 しかし、この世界ではどんなに何処にぶつかろうが何も壊れないし、俺も無傷だ。
 歩行者にだって、時速200kmで突っ込んでも恐るべき動体能力で俺をかわしやがる。だから今まで人を轢いたことは無い。っていうか轢けない。この街の人間は大人しい顔して、みんなオリンピックで金メダル取れそうな運動神経を持っている。・・・恐ろしいぜ。




***よけられた!!***





 またこいつらが乗ったのちに、後部座席からとんでもない要求を俺に求めやがる。
行き場所のハシゴは当然ながら(メーター上がるからいいけどな)、こんなこと言うんだぜ・・・


 「年下の彼氏が乗ったバスを探して。」
 「太った叔父さんの乗ったワゴン車を探して。」




 ・・・・・・・・・・・・・・それは俺の仕事か?
 探偵か?探索車か?追跡車か?カーチェイスをしろと?

 俺に求めるな。




 まあ、まだそれは許そう。
 許せないのがある。本当にこう言う奴がいる。




 



 「スピード凶だから、ブレーキを踏まずに目的地まで行って。」





 死ねと?


 遠回りに死ねと言ったな?バカか?底抜けAIRLINEか?しかし、一度でもブレーキを踏むと客は怒って降りやがる。最初から乗らないでくれ。スピードが欲しいなら、ビルから飛び降りろ、速いぞ。米担いで飛び降りたら更に速いぞ。
 この街では信号も対向車線も無視していいし、アクセルだけで進むことは余裕で可能なんだが、あまりあちらこちらにぶつかると俺の評判が下がるのだ。そう、「評判システム」というものがあるのだ。この評判が下がると、手を上げる客が減ってしまうのだ、つまりは食い扶ちが減る。

 他にはこんな困った客がいる。




 



 「スリルを味わいたいから。ニトロを三回使って目的地まで行って。」





 笑わしてくれるぜ。
 あんまし笑わせてくれるんでハンドル握る手にも力が入るってもんよ。ここで説明しよう。街中にはニトロがゴロゴロ転がっているんだ、無法地帯な街だぜ。そのニトロを使うと一時的にターボが使えてそのスピードたるや、裕に時速300km近くまで行くぜ。俺の走った跡には火の御柱が立つほどだ、思わず来世が見えそうになるぜ。走る凶器とは俺のことだ。まさに狂気の桜だ。国道は広くていいぜ。




 こう言った輩もいたな・・・




 



 「アパートまで行って。」





 誰の?何処の?


 いろいろ抜けてるって。俺心読めないって。サトリじゃないって。あんたのこと何も知らないって。他人に物事を伝える術を学校で習ったろ?本当に「アパートまで行って」だけ言いやがった後、何も言わなかったなぁ奴は・・・。




 そんな困った客を持て余しながら俺の稼業は続く。乗せといて無理やり引きづり降ろすことも可能なんだがな、これまた評価が下がっちまう。お客様は神様とはよく言ったものよ。逆らうことは出来ないぜ。




***みんなのバカ、へん!泣いてないやい***






 この街は虹色シティーの他に
 山岳地帯の「竜神峠」
 海岸沿いの「遊楽海岸」
 住宅地の「夢見ヶ丘」という地域がトンネルの向こうにある。

 それぞれ特色が強い場所だ、かなり広いぜ。まあ俺のマシンにすれば箱庭サイズだがな。海辺なんかで拾ってやった客が「山の上のホテル」まで行ってなんか言いやがると嬉しいね。遠いからメーターは上がりっぱなしさ。
 これでも雇われ運転手だからな、売り上げノルマっていうのものがある。これまた、BOSSがむちゃなノルマばかり言いやがるんだ。タクシーの営業所まで客を引っ張てくれたら、こちとら嬉しいんだがな。そうも行かないから俺はノルマに追われることになるぜ。そんなときに遠い地を指定してくれる客は助かるぜ。
 嬉しくてサービスしてしまう。俺のドライビングテクニックを存分に味わってもらおうと遠回りちゃうぜ。

 なんなら山を二周してやろうか。

 信号でもキッチリ停まってやろう。


  ええい、出血大サービスだ。青信号でも停まってやろう。


 こちとら一日でもノルマを達成出来ないと、首に(ゲームオーバーに)なるんでな。売り上げにはシビアだぜ。俺のタクシー乗ったら、
有り金全部見せろ。






 営業時間はな、昼業務だと朝の8:00〜13:00、夜業務だと20:00〜1:00までだぜ。
 その日その日で、どちらかの時間に出向するか決められるんだがな。昼は客がごろごろいるし明るいから道は見やすいんだが夜は客が少ないな。でも夜の雰囲気は好きだぜ。夜の歓楽街なんかを走らせているとまるで明るさに誘われた蛾のような気分だ。
 今日もこの街で一夜限りの嘘とロマンスにまみれた男と女のドラマが繰り返されているんだろうな。そんなドラマを抱えた男や女やおかまを俺のマシンのバックシートに座らせ走るぜ。俺は何も関しない、でも聞いて欲しいことがあったら言いな、マシンの中は俺とあんただけだ。遠回りだけなら幾らでもするぜ。



 夜の山も好きだぜ。街には無い漆黒の闇の静けさがある。
 ・・・・・・そんな峠を時速200kmで攻めるんだ。静けさ?嘘だ、そんなもん。俺のエンジンビートヒートを轟かせてやるぜ。山の神とケンカしてやる。森の生き物供よ、今宵も寝かせないぜ。
 蛇の背中を走っているようなうねった道を、死神を助手席に乗せて走るぜ。ハンドルさばきを一度でも間違えば俺はそいつに連れて行かれる。このスリルとスピードがたまらねえ。
 一度、ジジイの客を乗せて山道をドリフト走行して攻めたが、気が付けばバックシートで泡吹いてたな。おいおい、俺の死神を取るなよ。がははははは。


 時々、夜の山道に急に子どもが一人でポツンと手を上げて立っていたりする時は正直肝が縮み上げっちまうがな。
 これで沼の付近で乗せた客が目的地に着くと姿無く、バックシートが濡れていたら有名な怪談話みたいだな。こうゆう時に一人って辛いな。

 バックミラーにお守りをぶら下げないと・・・。





***脳内麻薬出まくり***






 やはりメインは昼間営業だな。まぬけ面の客が手を上げて俺を待っているぜ。
 何度も言うが俺のマシンは最高速度時速200kmだ。いくら性能のいいブレーキでも、巧妙なハンドル捌きでも、急には停まれない。

 そんな俺の事情を知ってか知らずか(見てりゃ分かるはずだが)、奴らはのうのうと手を上げやがる。俺も停まるのに四苦八苦だ。本末転倒とはこのことだな。


 そして以下のような停まり方になる。





***通常のタクシーの停まり方***









***俺の場合***



 普通のタクシーの如く、客の横に沿い寄るように停まるのでは無く、客に真正面向かって停まることになる。



 
「メンチ停め」と命名しよう。



 獲物に突進するサメのようだが、俺のマシンに牙などは無い。乗せてやろうと言っているんだ、安心して乗れ。
 なあに、大丈夫よ。こいつらは忍びの者のように運動能力は高い。殺傷事故なんて起こるわけない。
 とりあえず手を天に伸ばした奴は逃がさないぜ。他県でも国外でも乗せてやる。スーパーの屋上(本当に目的地であります)でも可だ。

 いいや、もう目的地など言うな!俺が選択してやる。お前は海だ!お前は山だ!お前はチェチェン共和国だ!お前とお前は帰ってヨシ!!

 しばしの間、俺に命を預けてくれ!












 なんて、このゲームの世界が少しは伝わりましたか?ゲームは想像力や考える力を無くすと何処かの記事で読んだことがありますが、そんなのユーザー次第です。
 逆に想像力を膨らませる機会を得ることが出来るお手軽アイテムかもしれません。何かしらストレスも発散しますしね。ストレスが余計に溜まるのもあるけど。

 タクシーゲームでも想像は膨らむばかりです。その想像こそが楽しさを倍の倍のドンとしてくれることでしょう。

 もしこのゲームをちょっとばかしでもPLAYしたい気持ちになった方は、今回私が書いた世界は捨てて、自分なりの世界観を作って下さい。単純なゲームほど想像力をかき立ててくれて、きっと楽しめるはずです。ガタガタ抜かすと新たな牛乳論しますよ。



 ゲームの中で、何気ない住宅地で拾った女の子から「飲み屋横丁」まで行ってくれなんて頼まれたんですが、それだけでこの子の親が歓楽街で働いている姿が一瞬浮かびましたもん。この子寂しい思いしてんじゃないのかな、今日も出来合いの物やインスタント食品ばかり食べてんじゃないかな、などと要らぬ心配までしてしまいました。そんな設定何処にも無いのに・・・。本当に「要らぬ」でしたね。

 まあ想像は止まりません。時速200kmの車と一緒です。






 そういえば昔にも似た様なゲームしたなあ、あれはまだPCエンジンの頃です。「カットビ!宅配くん」って、名は体を表す通り、ひたすら宅配をするゲームです。

 最初は自転車から始まって、段々グレードアップして排気量の高いバイクに乗って、本当に広い地域に渡って宅配をするゲームでした。自転車で飛行機乗ってニューヨークまで宅配も体験出来るゲームです。
 ゲームとしては単純(?)でしたけど、街々の設定が細かくて本当にあのゲーム大好きでした、バイクで人轢けるところも含めて、自転車で車に轢かれると大怪我するあたりもリアルだったなあ。走りながら爆弾も落とせたんだよなあ。イベントでパトカーも運転出来たなあ、信号無視し放題なんだよね。普段、バイクで無視すると直ぐ追ってくるくせに・・・。

 まあゲームの世界なんで、現実世界でパトカーに乗せられてしまうような運転はしないで下さい。ゴールド免許からのお願いです。









 改めて話は現実世界の話ですが、当方の人生はやけにタクシーに乗る機会が多い人生でした(振り返るには早いけど)。今まで何百回乗ったことか分かりません。子どもの頃から幾らタクシーの世話になったか分かりません。病院通いがメインでしたがね。

 小学校の図工の時間で「働く人」の絵を自由に描きなさいと言われ、タクシー運転手を描いた程です。バックシートから見た図を描いてしまった・・・。

 それほどタクシー漬けでした。



 そんなタクシーの運転手(運ちゃん)も人間ですから様々な個性の持ち主の方々がいらっしゃいます。いい人から、後ろからライターで後ろ髪燃やしてやりたくなうような奴まで(背中取ってんの分かってる?)、銀河系にちらばる星の数ほどです。ヤサカタクシーの方々はいい人揃ってますけどね。

 でですね、最近見かけた変な個人タクシーの運転手の話で今回のコラムを締めたいと思います。↓こんな方でした。






















***魔法使いだ!***











 個人タクシーだと何でもありですか?服装に規制はないんですか?魔法使いのような帽子をかぶってもいいんですか?ホグワーツ魔法魔術学校行きですか?その空間には売り上げという名の上司しかいないから?だから自由なんですかーーー?





 確かに後ろにお客さんも座ってたんですけど、その人、運が悪かったね。







 爺さん、目つぶってなかったかなあ?











じゃあ、また!



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