 |

|
タイトル |
 |
first update |
名古屋でなごむ |
 |
2005 01/21 | |
 |
|
|
私は滅多にドラマを観ないのだが、先月の番組終了までちまちまと「怪奇大家族」を観ていた。
「ちまちま」と書いたのは、毎週観ていなかったからだ。幸いドラマ内容は毎回オチがつく短編ものだったので、それでも全然構わなかった。
ドラマっていうのは毎週観せるために、視聴者の気を翌週へと引っ張って引っ張ってと気になる終わり方で続いて行く。これがどうもついていけない。そこも売りなのかもしれないけど、毎週同じ時間にその時間内で決着が付かない番組を観るのはなんだかやきもきする。
だから週刊漫画雑誌は一切買わない。月刊も然り。
ところで年末、あるドラマが放送された。
「加藤家へいらっしゃい!〜名古屋嬢っ〜」というものだ。
元は名古屋で三ヶ月間放送された30分構成のメーテレこと名古屋テレビ製作の名古屋製の名古屋のための名古屋への郷土愛を盛り込んだ舞台劇みたいなもの。一ステージの舞台枠内で話が進むアメリカのホームドラマみたいな感じと言えば伝わるかな。二年くらい前に三谷幸喜が手掛けた連続ドラマHR(ホームルーム)にも通じるところがある。 加藤家という家族間とそれに関わる人たちで起きるドタバタ劇のコメディで、全編名古屋弁で展開されるといった特殊なものなんだが、東京では年末に三日間で放送された。
短く編集されて放送されたというわけでは無く、全話が三日間で放送されたのだ。
三ヶ月間放送されたものを三日間で・・・。
ケーブル放送とかなら一挙放送というのは訳分かる。しかし民放のテレビ朝日でそんなことするなんて正直ビックリした。
もちろん放送時間帯は凄い真夜中に当てられて、一晩で二時間半とか・・・。
それでも30分放送で毎回オチが付く短編もののため、長い年末の時代劇ドラマのような重さも無く、軽快なコメディのため時間の長さも大して感じなかった。
名古屋製のドラマと言っても、加藤家の一員として、全然名古屋生まれでは無い有名な女優人もレギュラーで出ていて、全然知らない名古屋の俳優さんだらけで固められているというわけでも無かったし、「あれ?モデルの重泉充香に、ひらがなに改名したすほうれいこに、石田未来じゃん!」と、その人らが誘い水となりドラマ内容にも入り込みやすかった。
しかし、先ほども書いたけど全編名古屋弁で展開されていたため、そのためのイントネーションも含め名古屋弁の練習は相当きつかったはず。名古屋の人がここまで本当に使うのかというくらいの徹底した名古屋弁が飛び交っていた。
ここで登場人物を下に表すと、
***「主人公(次女)と、その彼氏軍団」***
***「文筆家(パクリのような作品ばかり)を目指す三女」***
***「長女と、名古屋弁では無い独特の言葉でしゃべる彼氏」***
***「背が低いのと存在感の薄さをネタにされる長男と、その彼女」***
***「歯医者を営む父親と、浮気相手の歯科助手」***
***「カリスマ主婦のママと、不倫相手のテニスのコーチ」***
***「劇団作家の叔父さん(この人のキャラクターが一番好きだった)」***
***「中部地区のドン、祖母の美津子。この人が出てくる時はみんな土下座」***
***「加藤家の家政婦の横山さん(年齢不詳)」***
もっと詳しく登場人物像を言うと、
「本山近くの高級自宅地にマンション(美津子様所有)を構えとる加藤家は、一階で歯医者を開業しとる非科学的な父、光一郎。名古屋で発行されとるマダム雑誌の表紙を飾るカリスマ主婦の母、芳子。フリーアナウンサーで怪力グラップラーの姉、ひばり。ロスに憧れとる東海高校二年の陰険野郎の弟、保。天下のススヤマプロ所属、中学二年の陰険娘の妹、瑞希。それから誰も逆らえん加藤家のドン・コルレオーネ祖母、美津子と、私の七人家族アンド働き者で寡黙で不思議な家政婦、横山さんが住んどって、しかも父の弟で劇作家の雪次郎叔父さんや、バカみたいに色気を振りまく歯科助手、井上晴美。超エリート、姉の彼氏の中村洋一。保の彼女で頭の悪いバンドボーカル、柳田千佳。私の彼氏軍団のメ〜大農学部の昇。チュウケイ大学でオオヤナギスういろうのご子息、篤。アイシル学園歯学部で国家試験挑戦中の康平だったりが、いっつもうじゃうじゃといる大変賑やかな家族なのです。
で、今、美しい標準語でみんなを紹介しとるが、私、加藤家の次女、カネシロ学院大学生活環境学部三年の加藤環だがね。以上!」
番組の冒頭で名古屋巻きの主人公の環がみんなを紹介するところの抜粋でした。
ところで三日間と先ほど書いたけど、実は四日間放送された。というのも一日目が「加藤家へいらっしゃい!」のスペシャル番組で、それを真夜中に偶然観てしまって面白かったので、これから放送されないのかなと週間番組表をチェックしたら、真夜中に三日続けて無茶な長さで放送されるじゃないか。正直嬉しビックリした。しかも名古屋では当に全て放送されており、それらを東京で一挙に放送するんだ?とそのとき知った。
聞けば今年になってDVD化もされレンタルもスタートするそうだ。なるほど、その宣伝も兼ねてキー局で放送されたのだろう。
元旦からスペシャルの方のDVDのレンタルが始まるため、それに合わせて年末に詰め込んだような放送をしたんじゃないかな。全編名古屋弁のドラマをキー局で、普通の(?)の時間枠にいきなり放送しても視聴率取れるか分からないんで、凄い真夜中の時間帯に詰め込まれて放送されたのかもしれない。 しかし番組が終わるといつも夜が明けていた。
また、プロフィールのPAGEにも記載しているが、私の好きなセンチメンタルシティロマンスがOP・EDの曲含め音楽を担当しているのも興味が惹かれた。去年の30周年ライブもケーブルで放送されたのでもちろん録画した。30周年か・・、私ゃ生まれてないでよ。にしてもセンチメンタルシティロマンスが名古屋のバンドとは知らなかった。
それと原案・演出は「ケイゾク」や「TRICK」を手掛けた堤幸彦氏が関わっているようで、面白いのも納得出来る。早送りにパタパタと効果音を入れて時間の経過を表す手法は上記のドラマでも使われた気がする。この人が手掛けたドラマってカメラワークが他のドラマと一線引いて独特なものになってる。
今回はコメディドラマのせいか、遊びがたくさん詰め込まれており、例えば主人公の環がナレーションをしている間はみんなの動きが止まる。静止画のフィルムを流してるんじゃなくて、だるまさんよろしく、みんなぷるぷる体を震わしながら、環のナレーションが終わるのを待っている。
そして過剰なほどに出てくる名古屋弁&名古屋の特定地域の説明の注釈の文字。名古屋以外の人にも優しい注釈だけど、次々と出てくるためなかなか読むのが追いつけない(笑)。その注釈も面白くていい。
あとは、他でやったら鼻につくはずなのに、このドラマだと鼻につかないのが、自分たちがドラマに出ているというのを本人達が知っているということ。主人公でさえ「ご存知!このドラマの主人公、環ちゃんです。」とか言ってる。舞台みたいになっているからもしれないし、これも鼻につかない。これを踏まえて最終回はとんでもないオチになってるし。
私は「TRICK」も放送当時は観なかったんだが、DVD化されてから一挙に観てみた。そういえば年末にケーブルで「TRICK」一挙放送という局があった。
まあ、今回の「加藤家へいらっしゃい!」は一挙放送だったし、真夜中は起きている時間だったので全編観てしまった。観た上に全部録画していたのでまとめてDVDに焼いた。
そのため、繰り返し繰り返し良く観ている。
さっきも書いたがスペシャル版はDVD化されレンタルもスタートしているが、レギュラー放送の方は春あたりにDVD化されるようなので当分自分で焼いたのを観ることにする。スペシャル版ももう一回観たいのでレンタルするだろう。
私には珍しく、それぐらい久々にドラマでハマッってしまった。
周りで宮藤官九郎がどうの、ウォーターボーイズがどうの、24がどうの、韓流がどうの、世界の中心がどうのと流行っていても「みんなで観たらいいじゃん。」とドラマは観る気がしなかった。 しかし、誰が出てて何故売れているかだけはチェックしといた。そういう知識は何かと役に立つ。
映画は年に365本以上観るけどもドラマは観ない性質なのに、久々にヒット。
繰り返し繰り返し、まるでCDを聴くかのように何か作業をしている間にそのDVDを流している。
すると耳から名古屋弁が繰り返し入ってくることになるわけだ。まるで英語じゃないけど、名古屋弁のリスニングテープの如く。
しかもこのドラマは本当に郷土愛が込められているためか、登場人物の会話の中に名古屋の地名や名所、実在するマニアックな店の名前まで出てくる。
| |
|
|
| |
|
|
|
|
|