私も小さい頃はこの二人それぞれの映画に怖がらされたものだ。観なきゃいいものを、どうしてもビデオ借りてきたり、時代からか当時はテレビでもよく放送していた。
トラウマもたっぷり刷り込まれた。フレディ氏には眠ることへの恐怖感を埋め込まれ、ジェイソン氏には電ノコは人を斬る道具という誤認識をさせられた。トラウマとはいえ、今でもそれらを引きづっていたら私は病人になっちゃうんで今は大丈夫だ。
「眠ったらフレディに殺されちゃうよ!」
「ジェイソンが木陰の影から見ているよ!」
「犬のベートベンの続編が止まらないよ!」
「ゴーストバスターズの3はいつ公開なの?」
「誰か!彼を!マコーレー・カルキンを保護してあげて!」
とか言ってないから大丈夫だ。
にしてもこの映画、「狙ってません!」とは口が裂けても言えない制作側のこの魂胆。ホラー映画の追い込まれようを表している象徴のような組み合わせだ。後日、「エイリアンVSプレデター」も公開されるけど、どうしたハリウッド?
まあ有名ホラーヒーローが二人いっぺんに同スクリーン内に登場、しかも対決までしてくれると来たもんだ。話題性もあるし、なんならお得感もある。そりゃある程度客を呼べるよね。
でも彼らが絶頂期だった時代は当に過ぎてしまっている気もちょっとする。去年公開された13日の金曜日シリーズ10作目に当たる「ジェイソンX」もひどい出来だったしね。もうなんか、怖いとかじゃなくてただのお化け屋敷のアトラクションの一つみたいな存在に落ちてしまってる感が否めない。
「ケリーVSブッシュ」でホラー映画作った方が観客呼べるかも。「金VS金」親子ぐうたら対決でもいい。
いや、同じシリーズものとして日本でいえば、
「寅さんVS釣りバカ」が妥当かな。片方100%CGになっちゃうけど。
映画の内容ですが、フレディがジェイソンが夢の中に入って彼を操って、現実の世界の若者供をまた惨劇の餌食にしちゃうぞと思ったら、ジェイソン君がいうこと聞かずに自分勝手に殺人を始めたから、「おらの獲物を取るでねぇ!」と対決が始まるといった内容となってる。
「俺が殺す!」「いんや、俺が殺す!」と、ハタから聞いていたら
「おまわりさん!有無を言わずに両方射殺して下さい!」と頼んでしまいたくなる醜い争い。
人間の生きる権利なんか無視で、殺す権利の奪い合いなんだな、これが。
相変わらず若者狙いだしね。若者を狙う理由は今までのシリーズ観て来たら分かるけど、年数も経ったんだしターゲット変えるかなんかしてさ、山で増えすぎた鹿とか、海で溢れかえっているクラゲを処分するとかの方向に方針を向けてほしいものだ。
観た感想だけど、まあ近年溢れている「スクリーム」「ラストサマー」「ルール」みたいな、米国ティーンに人気の若者を起用したパニックホラームビー的な作品で落ち着いてしまっちゃってる。
これもまた時代のせいなんだけど、規制のせいで昔のように露骨で残酷な殺戮シーンがあまり撮れなくなったから、スプラッターシーンもタバスコのかかってないピザのようだ。なんならケチャップのかかってないオムライス。
昔、「エルム街の悪夢」シリーズ観てたころはフレディの殺人の方法の自由度にも驚かされたものだ。想像の枠超えたアメージングな殺戮の名場面がたくさん作られたっけ。なんか書いてて不謹慎な文で嫌だなあ。
特に印象に強く残っているのは若者たちがピザの具のミートボールか何かにされて、あの鉄爪で刺されて食べられちゃうってシーン。ミートボールが数年食べれなくなった。そのトラウマは今でも少し残っている。
ミートボールが時々、顔に見える(笑)。
久しぶりに大々的に宣伝されたホラー映画のこの作品だけど、改めて観てもなんだかもうコメディ映画観ているかのようだ。狂ったようなコメディ映画ならさっきの「アンデッド」があるけど、これは真っ当なドタバタ喜劇に往年の看板役者二人が出演している感じ。
そうだ、これはきっと
「てなもんや三度笠2004」なんだ。
藤田まことと白木みのるのコンビが復活したような作品だ。当時の面白味などは含んでいるけども、さすがに歳には勝てないね、みたいな作品に収まってる。
私的にはもういいかなって感じで、お腹いっぱい。例え土曜の夜にフジか、金曜の夜に日テレか、木曜の夜にテレ東で放映されても観ない。あっでも「フレディVSジェイソン2」とか作られたら、なんやかんや言っても観ちゃうかもしれない。
もう福袋のように詰め込んでしまえ、
「フレディVSジェイソンVS
ロッキー」
「フレディVSジェイソンVS
ピングー」
「フレディVSジェイソンVS
トムVSジェリー」
「フレディVSジェイソンVS
ドルーピー」
「フレディVSジェイソンVS故ウォルト・ディズニー」
「フレディVSジェイソンVSあえて
ミニーマウス」
「フレディVSジェイソンVSヒューイVSデューイVSルーイ」
「フレディVSジェイソンVSキャプテンサンタ」
「フレディVSジェイソンVS
ブルースブラザーズ」
「フレディVSジェイソンVS
マイクロソフト」
「フレディVSジェイソンVS
i-pod」
「フレディVSジェイソンVSジャクソン兄弟」
「フレディVSジェイソンVSサミュエル・L・ジャクソン」
「フレディVSジェイソンVS
ミラ・ジョヴォヴィッチ」
「フレディVSジェイソンVS
アンジェリーナ・ジョリー」
「フレディVSジェイソンVSブライド」
「フレディVSジェイソンVS
R2-D2」
「フレディVSジェイソンVSスポンジボブ」
「フレディVSジェイソンVSゴッジィラ」
「フレディVSジェイソンVS光る眼VS誰の眼?VS俺の眼」
「フレディVSジェイソンVSおすもうさん」
「フレディVSジェイソンVSおとなりさん」
「フレディVSジェイソンVSおむかいさん」
「フレディVSジェイソンVSおにかいさん」
「フレディVSジェイソンVSおさかんさん」
「フレディVSジェイソンVSおてもやん」
「フレディVSジェイソンVS向井さん」
「フレディVSジェイソンVS向田さん」
「フレディVSジェイソンVS向田さんのだんなさん」
「フレディVSジェイソンVS知り合いのおじさん」
「フレディVSジェイソンVS知らないおじさん」
「フレディVSジェイソンVSどちらさん?」
「フレディVSジェイソンVS玄孫」
「フレディVSジェイソンVSVS(婆ーさん)」
「フレディVSジェイソンVSレザーフェイスVSゾンビVSマリオン」
「フレディVSジェイソンVSマイケル・ムーア」
「フレディVSジェイソンVSジョンソン&ジョンソン」
「フレディVSジェイソンVS
お客さん」
何でもありだね。ホラーじゃないし、詰め合わせは単発では人気が無いという裏返しのようで嫌だ。福袋の中身はいいものばかりじゃなし、「誰も着ないよ」って感じの服も入っちゃってる。福袋を買うまではワクワクしてしまうけど、実際買って帰ると
「こりゃなんね?私の右手にぶら下がってる真っ赤で恥ずかしいデザインの袋はなんなのね?」と冷めてしまい、空けて中身を確認し終わると悲壮感さえ漂う。
でもそれまでのワクワク感、また騙されるかなと知ってて騙されるのも大人の余裕で楽しいのかもね。
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さて、ドタバタ劇のようなホラー映画も終わった。流れていくエンドロールに対して、大会の終わりへの名残惜しみなど私には全く無い。
頬が痛い(結局、これだ)。
これでね、この映画が痛みを忘れさせてくれるくらい怖ければ良かったんだけど、ただのビックリさせ映画だからね。しかも一度観てるから、ビックリさせようとしているシーンのネタは既知してるから驚きもしない。
場内も明るくなり、いそいそと足早に会場を出る。一基しかないエレベーターにみんなが集中して鬼のように混むのは猿にでも分かる。
別に席に残って「怖かったね〜、あの映画」と観賞に浸る相手もいない。たった一人のオンリーワンでホラー大会に来ているんだから、終わればそそくさと帰る。
ホラー映画をこれだけ立て続けに観て思うんだけど、ホラー映画とコメディ映画って紙一重なんだなあ。
一見すると両極端な位置に属するものかと思えば両者って強く「怖がらせたい」「笑わせたい」のみに作品の軸を置いているから、ストーリーとかある程度無茶苦茶でも、なんなら出てる人もある程度無茶苦茶でも、結果的に観客の極端な感情を引き起こすことが出来れば万事OK的みたいなところがある。
主人公の行き交う淡い恋心が見え隠れしたり、赤子の血を吸う鬼でさえ思わず泣いてしまう心温まるヒューマンドラマのようなところは要らないんだよね。
無理にそれらに似た要素を入れてしまうとどうも「ホラー」「コメディ」として作品が濁る気がする。それらを含みたければ、幕の内弁当みたいな作品に任せればいい。ウッディ・アレン好きだけどね。
現実では絶対「ありえないよ〜」的なところを怖れたりすることの出来るホラー映画って、実はコメディと酷似しているのではと少し思った。ホラーヒーローって「ボケ役」でもあり「ツッコミ役」でもあるんだな。でも彼らにツッコまれたら殺されるけどね(笑)
ああ、頬が言う。
既に新たなブレインでも搭載してしまったような頬が低い声で言う。
「はよ帰って、わしを冷やせ・・・」
ははー、仰せのままに。言われなくても痛いのは私だから。
新文芸座が入っているビルを抜け出ると朝はやうやうと明けて来ていた。
駅までの道には大型台風の跡がしっかり残っており、やけにいろんな物や枯葉が地面を覆っていた。特に変な形に曲がり上げたビニール傘が印象的だった。「私襲われたの・・・」と言っているようだった。
昨日は確かに大きな台風が街を襲ったようだ。被害はどれくらいの規模だったのだろう。こんな台風でも相変わらず修理のために屋根の上に上ったり、釣りに出かけたりした輩がいたのだろうか?
またアナウンサーが本領発揮といわんばかりに教えてくれるだろう。
テナントビルの間を抜けて池袋駅前に出る。
昨日は土曜日だ、朝まで遊んで疲れて駅に向かう人もちらほら、サービス業などでは仕事に向かう人もいるかもしれない。日曜の早朝に駅に向かう人たち、釣り人・ゴルフに出かける人以外はみんな覇気が全く無い。疲れきった人、疲れに行く人、重い足を引きづって歩いている。
まさにゾンビのよう。
振り返ればホラー大会帰りの同士たちがぞろぞろと足を運んでいる。彼らも疲れきってゾンビのよう。
そういう私もゾンビか?頬の醜態がリアル感を醸し出している。
「♪う〜、う〜、俺はゾンビ♪」どこかから唄が聞こえて来る。
足をひきづって駅に向かう人々は、
「ドーン・オブ・ザ・デッド」でショッピングモールにわらわらと向かうゾンビとどこか似ていた。
そこで駅前にて、ある光景を目にした。
同じ蛍光色のジャンパーに帽子を被った人たちが駅前の汚れた道路などを掃除しているのだ。まだ朝の五時を過ぎたばかりだ。
うちの近所でも朝早く、駅の周辺を地区の何かしらの団体の人たちが掃除している光景を見かける。今台風の明けの駅前を掃除してる方々もこれまた豊島区の何かしらの団体の人たちなんだろう。
今日は大型台風明け、駅前の汚れっぷりったら話にならない。
そんな中、老人のみで構成されたその団体は無心に掃除に励んでいる。なんだか手伝いたくなったが、私が行ったところで邪魔になるだろうし、それに今の私は
ホッペ腫れ怪人なのだ。
本当に邪魔になるだろう。
なんだかその光景見ているとホラー映画が少し馬鹿らしくなった。所詮、映画は映画だ。
誰かが掃除や手間をかけないと汚れたものは汚れたままなのだ。ほっとけば綺麗になるだろうなんてことは無い。こんな朝早く、老人たちが誰に見せ付けるわけでもなく駅前を掃除している。少しだけほんのちょっぴり感動した。
まあ、老人だから朝が早いのもあるんだろうけどさ。
見掛け的にはゾンビに一歩近いな・・・、
って何言ってんだか!
***「暗闇に八時間近くいたけど楽しかった」***
で食べる機会の無かったおにぎりと電車で一緒に帰ったよ。
じゃあ、また!