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***もう妖怪に出逢ってもおかしくない***





 似顔絵コーナー「星の子」とおみやげショップ「ブルースカイ」の間を抜けると、そこは既に妖怪の世界だった・・・。



 会場は「妖怪の小道ゾーン」「アニメゾーン」「水木しげるゾーン」「ゲゲゲの森ゾーン」と分かれており、まず最初に足を踏み入れたのは「妖怪の小道ゾーン」と「アニメゾーン」だ。

 一辺に二つのゾーンに入り込めるとはどうゆうことかと言うと、会場が狭いのだ

 通路のみで構成されてると思ってくれていい。というか十字の通路に「ゾーン」と無理やり名付けて分けている気がする。通路沿いの樹木や破れた障子の飾りなど、どこか学生の手作り文化祭のような雰囲気がある。でも内容はそんなのは比にならないほど濃いい。

 ではまずは通路沿いにだが、入って左側には水木先生の作品の複製画、右手側にはアニメで使われたセル画が展示してあった。その両壁が「妖怪の小道ゾーン」と「アニメゾーン」なのだ。




***ぬほー!***

 



 へー、しかしなんだね、複製画など関係なく凄い迫力だ。この人の絵は妖怪に目が行きがちだが、私はいつもこの細かい点画のような描写の風景に目を惹かれる。現実世界にて、夜にキャンプなんかでこの見る自然の闇より深い闇を孕み現実味を帯びている気がする。写真なんかより、よりリアル感がある。それが中心部に描かれた妖怪なり恐怖に引きつる人物を引き立たせている。

 しかし・・・あれ?下に値札付いてる。
 ああ、万札が数枚要る程度のお値段で複製画売ってるんだ?ちょっとした大きいのは諭吉さんが一ダースぐらい要るんだね、これはさすがに手が出ないや。
 でもやはり水木先生は絶大な人気を誇っているためか、売り切れてしまっている複製画も既に何点かある。
 これが妖怪払いと化すか妖怪呼びに化すか分からないけど、もうちょっとお値段がなんとかなるなら私も部屋に欲しい。他人様のお家に飾ってあったら、その家に再訪する際、手土産の質を上げてしまいたくなる。「よりレアなレアチーズケーキを持って来ました。」と。

 そういえば稲川J二氏が「奇妙なことって、なぜか私のところに集まってくるんですよね・・・。」と言っていたが、この絵なら奇妙なことを呼び集めるほどの力がありそうだ。I川淳二氏の場合は自分で集めてる気もするが・・・。




 向かって反対側の壁にはアニメのセル画が飾られている。これは水木先生の絵に含まれるおどろどろしい感じは抜けてしまって、いい意味でPOPになっている鬼太郎などが描かれている。そりゃアニメだもんね、子どもが見るもんだもんね、泣かせてもスポンサーが許さないよね。

 アニメは第3期シリーズに当たる80年代後半に放送されたのをよくテレビで見ていた。吉幾三の唄が最初も最後も流れて、ねずみ男の服が灰色のシリーズの奴です。
 90年代後半に放送された第四期シリーズは私が高校生になっていたので忙しくて見れなかった。
 昔の白黒の画のときのもビデオで見たけど、さすがにそれはなんか受け入れなかった。中身は悪さをする悪い妖怪を鬼太郎が仲間と共に退治する「ゲゲゲの鬼太郎」なのだが、白黒ってだけで絵的には鬼太郎の目から目玉の親父が流れ出てきたりするアダルトな怖さを含んだ「墓場の鬼太郎」のようで怖かった。


 にしても劇場版も含め第三シリーズのやつはよく見ていた。あの阪神タイガースファンが喜びそうなチャンチャンコも欲しかったくらいだ。鬼太郎の必殺技の一つ「毛針」も出来るもんならしたかった。
 それに伴いマンガ本の鬼太郎も読んでいたが、コロコロコミックスを愛読していた子どもにとっては、そういった子供向けのマンガとは異なって、読みながら妖怪のいる世界に連れて行かれてしまいそうなくらい暗く怪しく小難しい感じだった。まるで辞書で難しい漢字の意味を探しているような気分で読んでいた。「つるピカハゲ丸くん」とは全然違っていた・・・。







 そして二つのゾーンの間を抜け左に曲がると、やけにおちゃめなお爺ちゃんというか等身大の水木先生がおられました。




***「グワシ!」じゃないよ***



 


 悪い意味じゃなくて妖怪かと思った。妖怪に一歩足を入れておられると言っても過言じゃない気もする。

 「物」なんかだと99年経つと「つくも神」として妖怪化しちゃうなんて話がある。「百鬼夜行絵巻」の行き交う妖怪のメインもつくも神で構成されている。しかしながら人間も例外じゃない。
 長く生きてれば何かしら不思議な能力の一つが身に付いててもいいじゃない。

 やれ、魚を下ろすのが早い
 やれ、明日の天気が分かる
 やれ、同時に何人もの言い分が聞ける
 やれ、漬物を漬けるのが上手い
 やれ、塩辛さには煩い
 やれ、汗をかかない
 やれ、悪口だけはよく聞こえる
 やれ、バブルがまだ続いている
 やれ、地震の予知が出来る
 やれ、孫のピンチが事前に分かる
 やれ、孫の催促が事前に分かる
 やれ、孫の魂胆が事前に分かる
 やれ、孫の企みが事前に分かる
 やれ、孫の謀反が事前に分かる
 やれ、孫のプライベートが分かる
 やれ、孫の交友関係が分かる
 やれ、孫の秘密丸分かり
 やれ、孫の瞳の奥に映っているものが何か分かる
 やれ、孫からの敬老の日のプレゼントが事前に分かる
 でもね、孫の笑顔が堪らない
 でもね、孫がかわいくてしかたない
 でもね、孫と一緒に日曜の朝にデカレンジャーを見てしまう
 やれ、もうひ孫が欲しい

 もう、長い人生験から来る能力なんだか、研ぎ澄まされた第六感から来るものか、孫好きなだけなのか分からないけど、ある意味妖怪化と言えば妖怪化。
 人々を魅了するだけの絵を描いてる水木先生も妖怪の仲間入りを果たしていると思う。

 妖怪であり、妖怪と人間の橋渡しをした人物ではないかな。



 本来、妖怪は恐怖を偶像化したものでしょ?
 太古の時代にまだ合理的や科学的な精神観念が無い頃に、説明の付かない物事に対し「超自然的なものの存在」を造り説明付けしたのが妖怪の誕生だと思う。

 現在だと明日の天気すらテレビで分かってしまうけど、昔は到底人間の力では太刀打ちなんか出来ない自然の脅威を含め、ほんのささいな勘違いから始まったことにすら名前を付けて妖怪化して来たんじゃないかな。
 恐怖の対象に無理やりにでも説明付けが出来て、己の中で処理できれば、それだけでも安心だしね。

 現在でもその手法で妖怪造りは可能だけど、情報に溢れた現在では想像を膨らます前に直ぐに合理的な説明付けをしてしまう。
 私の携帯電話のバッテリーが早くなくなるのは「妖怪 バッテリー垂れ流し」のせいでもなんでもなく、長いこと同じ携帯を使っているからバッテリーが劣化してるだけのこと。

 もっとぶっきらぼうに言ってしまえば、不思議なことは全て電磁波と異常気象と湿気と自立神経失調症とアレルギーとストレスのせいにも片付けられる。

 それでもやっぱり説明付けが難しいことを今まで何回か見たことあるけど、「幽霊の正体見たり 枯れ尾花」なのかなあ。なんでも説明付けられて片付けられてしまうよりは、妖怪なり何なりがいると思いたい。だって、その方がやはり楽しいからね。




***会場はかわいく造り上げられてました***




 当方といえば、小さい頃から妖怪・幽霊関係の話が好きで、そういった関係の書籍が大量に家にある。三つ子の魂なんとやらで、今でも恐怖関係は好きだ。三度の飯より恐怖話っていうくらい好きだ。でも近年の怪談ブームはなんだかなと思うけど・・・。

 しかしながら何かしらの「物の怪」をこの目で見たことは未だにないし、多分これからも見れないだろう。見れても
「桃の毛」ぐらいだ。


 幽霊・恐怖体験の話は今回は置いといて、妖怪だけにスポットを当てても妖怪大辞典みたいな本がごろごろある。なんだか出てくる妖怪も全国に散らばっていて、各県に特色なんかあったりして、まるで特産品の一つみたいだ。「お一ついかがですか、だいだらぼっち」。
 寒い地方に南国の妖怪は出ないし、本当に地域密着というか、その地域の自然環境に合った妖怪が各己の県に住み着いているようだ。これも自然現象を妖怪の仕業と説明付けしたことをよく表してる。



 幽霊や恐怖話など、人間の怨み辛み話も怖いけども、やれどこぞに幽霊が出るとかじゃなくて、理不尽な人間から生まれる不可解な行動が一番怖い。
 いきなり隣の叔父さんがキれて「このカッターどこでカッター、楽天でカッター!」とカッターを振り回して、ドアをドンドンと蹴って来るほうがよっぽど怖い。より現実味があり、いつ自分の身近で起きてもおかしくないからだ。人間が一番怖い。


 その点、妖怪にはユーモアや親しみを持てる。まるでキャラクタービジネスのパイオニアみたいだ。ドラえ●んだって、妖怪と言えば妖怪に見える。「妖怪 青入道」「妖怪 どら焼き喰い」「妖怪 未来から落ちこぼれ探し」といった感じだ。

 妖怪は生まれた元が自然界への恐怖や不安感などが元凶だとしても、奇妙な容貌に形造られているおかげで愛着が持てるんだ。同じ恐怖関連でも妖怪の方はロマンすら感じる。


 そんな愛着感を持たしてくれたのが、鳥山石燕氏だったり、今回の水木しげる氏だったりする。

 彼らがいなかったら、妖怪達はそこいらの恐怖体験話と変わらなかっただろう。




***101匹妖怪ちゃん大行進***



 


 話を妖怪の小道に戻すけど、「水木しげるゾーン」と命名された通路には水木先生の足跡や、水木しげるロードがあることで有名なふるさとの鳥取県境港の紹介、同県の水木しげる記念館の紹介、そして氏は現在調布にお住まいということで調布にある『ゲゲゲの鬼太郎』をテーマにしたお店『鬼太郎茶屋』の紹介等があった。なんだか紹介尽くしだ。




***黄泉への道?***



 
 境港市観光協会発行の「鬼太郎さんのとれとれニュース」という瓦版と言うか学級新聞の様な匂いのするお手製の新聞もあった。お持ち帰り自由なので頂いたけど、新聞によれば、今特定の日時に水木しげるロードに行けば、「サラリーマン山田」に出会えるらしい。

 サラリーマン山田をご存じない方もいらっしゃると思うので、軽く説明するけど、氏の漫画の中でよく酷い目にあったりするいい脇役のメガネで出っ歯のサラリーマンだ。
 いつも悪い妖怪のいい餌食と化している弱者代表のような憎めないキャラクターとなっている。


 藤子不二雄氏の漫画で言えば
「ラーメンの小池さん」のような位置だろうか?


   ちなみに水木しげるロードでサラリーマン山田に会ったら名刺を頂けるそうな。
 そしてありがたいことに、この新聞には名刺の正しい受け取り方、こちらから名刺の渡し方まで掲載されている上に、新聞のスペースに自分の名前などを記載して名刺を作れるようにもなっている。
 細かい配備が嬉しい。
 会場には氏の記念館までの地図まで掲載されていたし、ちょっと遠いけど鳥取まで足を運びたくなってくる。一反もめんがいればすぐだろうに。





 向かって反対側の通路にはフィギュアや妖怪出没年表、江戸和紙面の伝統技法で作られた妖怪お面コーナー、さらに水木先生の直筆原画があった。

 どれも圧倒されるものばかり。怖いようで何処か胸が弾んでしまう。キティちゃんではこうは行かないだろう。


  
 ***我は求め訴えたり***         ***カル缶好きかな?***



 


 妖怪日本地図というものもあり、地図の上に各々の妖怪のフィギュアが置かれてあり分布の様子の表してあった。
 フィギュアの種類の関係もあり地図には結構空いてる箇所がある。

 そういえば子どもの頃に読んだ、妖怪事典には人間の環境開発のせいで妖怪の棲み処が減って来ていると書かれていた。あれから結構な月日が経ったけど未だに環境開発は止まらない。最近では都市部の開発もお盛んだ。

 かといって環境のために何かしてるという訳でもなく、ゴミの分別ぐらいしかしていない。
 環境のために何かするということは、各自で何かしらの負担を背負うってことだから多少値が張っても再生紙使用のトイレットペーパーを買ったりしなきゃいけないんだろう。まあ、そうもなかなか行かない。自然が無くなる前に生活が無くなる。
 パワーショベルカーを所有していて木をなぎ倒すのが日課というわけでは無いんだから許してくれ、妖怪たちよ。

 それでも駄目なら国外に行ってくれ。国内に拘るならマンスリーレオパレスでも「ア〜ドレスはにゃんにゃんにゃん・・・」のツカサでも構わない。


 まあそうゆう話でも無く、ヒートアイランドに明らかになって来ている近年のジャパン、少し心配だ。今年の夏は本当に暑かった。

 別に映画の「THE DAY AFTER TOMORROW」のように南極か北極かの氷が溶けて、サンシャイン60くらいの高さの津波が怒涛のように襲ってきて飲まれても構わないけどね。浮き輪もあるし(笑)




 にしても同映画の吹き替え版のED曲唄っているavexのday after tomorrowのボーカルの子、なんだかな、「妖怪 豚な●ず」って感じだ。言い過ぎたか。





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