チコリイッパツTOPへ
チコリイッパツ一覧
2004
辛さ30倍カレーでヨロレリヒ
モア・フトッチョバーガーをつくろう 
妖怪ポストに投函しに行こう   
カレーパン十番勝負    
なろうなろう 明日は藤子の子になろう
オンリロンリオールナイトでOK!
2005
年越し!子猫救助! 
凸なすびと行くBBフェスタ・ユンタ    
真夏のソフトクリーム・パラダイス     
来る前に行く!サバイバルウォ
2006
お茶湯 A WEEK!!
その他もろもろ
厠イヤミ百景
女子マネージャー列伝
消費者言いがかり連絡会
am11:59の深呼吸
歩こうの会 おざな
厠イヤミ百景の一景

猫烏丸OP
 
 
株でいこう! お兄ちゃん
mixiでこんなことまでできた!
ヘンな物さし
変な人が書いた人生が・・・
女性に必要な12の力
魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE (AA)    
あなたの隣に誰かいる
BRING YOUR BOARD!!
ブログ道 (AA)    
オーチンチン
図説 地図とあらすじで読む古事記と日本書紀
スージアム (AA)    
もえ式英語攻略法―たった150語でバイリンガル (AA)    
 
ホームに行くなら メールを送るなら
タイトル
Page5


***バーバー猫***






 犬の場合はトリミングもあるだろうけど、猫の場合はそんな話聞いたことがない。
 従服的な動物じゃないからジッとしてないのは目に見える。
 それを今からやろうとしているんだ、考えただけでも気が重くなる。
 右手にハサミと左手にナイロン袋を持って洗面所へと。相変わらず裸。自分の中では戦いの正装だ。

 さて、手には既に信金のタオルは尽きてしまったので自己判断で捨ててもいいタオルを持って、ブサ子を閉じ込めている檻こと洗濯カゴを開けるか。
 開けると同時に飛び出して来て●ン●ンに喰らいつかれたらどうしようというこちらの心配をよそに、洗濯カゴの上の洗濯カゴをのけると中にはハトが・・・・・ってなわけなく、ブサ子はまた丸まってジッとしていた。

 しかし掴むと同時に、



 ふぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!  


 溜まっていた恐怖心大放出サービス。
 それとも何か私は猫だけの秘孔(like 北斗の拳)でも押してしまっているのか?

 暴れて逃げだそうとするがそうは行くか、もう私もほとほと疲れて来ているので絶対逃がさない。子猫相手に馬乗りになって押えつける。潰してないからね、足で挟んでちょっと体重かけてるだけ。

 「ふにゃご、ふにゃご!」と何やら文句を言っているようだが正確な意味は分からない。
 さて、では散髪タイムと行きますか。



 実際ハサミを入れようとする段階になると、ブサ子の中で何かを悟ってしまったのか実におとなしくなった。まだ小さな声で何か文句らしきことを言っているがお兄ちゃんは聞いてられないのよ。
 服も早く着たいのよ。
 片手はハサミ、もう片手でネズミ捕りシートを持つことにする。ブサ子の体自体は両足と体重で抑えるしかない。もう全身全霊使ってます。

 ハサミ入れるの怖いなあ。なんなら美容学校に一年くらい通ってから実践したかったがそんな余裕はない。ネズミ捕りシートの糊のせいでブサ子の毛は固まりあげてる。世の女性、まとまりのある髪をご要望ならここにあるよ。なんだか漫画の主人公がこんな髪質してたな、DBZの主人公がサイ●人とかになったときの髪型に似ている。
 ネズミ捕りシートは頭と背中の部分と二つに分かれて引っ付いている。  まずは小さめの頭の方から試しにちょっとハサミ入れをするが、その感触がでも切っているかのよう。毛を切る感触では全然ない。

 「サク!」「チョッキ!」
 でもなく、「ねちょん!」という鈍い音がする。

 ・・・・・・まとまって切りやすいということにしよう。
 一度ハサミを入れてみると餅毛を切る感覚が分かる、このまま進めていこう。
 ネズミ捕りシートの糊はブサ子の毛だけではなく肌も引っ張っているため、間違えて肌を切ってしまわないように気をつけながらハサミを進める。やけに緊張と伴うな、肌寒いのは裸だからというだけではないらしい。

 息を呑む、なんだか手術中の医者にでもなったような気分のネズミ捕りシートの剥奪作業。患者じゃなくてこちらが裸だがね。こちらの緊張が伝わっているのかブサ子も緊張しているのが分かる。待ってろ、そのままジッとしてておくれ、下手に動かれると身を切りかねない。

 静まり返った時間はどれほど続いただろう。一緒に切った毛も大量に着いたまま頭の部分のシートが取れた。取れたシートをナイロン袋に入れようにも手に引っ付く、なんだかコントみたいだが振っても振っても取れない。こりゃネズミ捕れるわ。なんなら猫も捕れるわ。強力なんだねぇ。
 袋の底に擦り付けるように取れたシートを貼り付ける。
 見れば指はベトベト、ハサミもべとべと、シートを取った後のブサ子の頭はまだベトベトのまま。こりゃ子猫ちゃん、後でもっと散髪が必要ですよ。


 続きましてはお背中の方に・・・。今までブサ子なりに取ろうと必死になったのかシートは原型を留めていないが、別のいい方をすればより複雑に背中の毛と絡みこんでいる。やーね。

 もう本当に身を一緒に切ってしまわないように細心の気遣いをすれど、見えるのは練り上げられた何か、まるで冒険心旺盛な子供の心吸引率一位か二位を確立、親があまり勧めたくたくお菓子としても一位か二位の「ねるねるねるね」みたいなようなものが毛と一緒になって伸びている。

 「ねちょん!」「ねちょん!」とハサミを進めて行く、息をするのも忘れるほどの集中力を使い果たしたころに背中のシートの取り外し完了。もちろんwith多少の毛。



***生まれたてのようにも見えます***





***頭撫でるがねちょねちょ・・・***





***風呂上がりじゃないよ***





***感謝なんか絶対してない***





 なんだかシートを取り外し終えると私の中の緊張の糸もほぐれた。今までえらく大変なこと始めちゃったなあという重い責任みたいなものから解放された感がある。上に載せているように私にも写真を撮る余裕が出来た。
 それでもシートを取り外してもブサ子の毛並みはガムテープそのもののような感じだ。壁などに「ピタッ」と付けたら落ちることなく壁に引っ付いたままかも。後はこのねとねとした糊が付いているブサ子の毛を短く刈る。トラ猫をトラ刈りにするだけだ。

 「お客さん、今日はスポーツ刈りで・・・?」

 さらさら感が残っているところまで毛を捻ってはまとめて切って行く。切った毛はとなっており、手の中で切った毛をまとめるのにもナイロン袋に入れる際にもこの点だけは楽だった。



***ふさふさのところも少し切っちゃいました***




 背中と頭の糊は多少刈り終えたけど、足にも糊が付いている。しかし足の毛はとても短くて摘み上げてまとめるのが難しい。これだけは私の手に負えなかった。段々畑みたいになっちゃったけど背中も頭も多少のふさふさ感(短くなってツンツン感と言う)も戻ったので、これでよしとしよう。  後は弱っていたためか、ブサ子の顔はぐしゃぐしゃになっていたので、もう指で目くそなどを取って綺麗にしてやる(もう汚いとかなくなってた)。しかし目の下のもろもろが取れない。お湯でも取りに行こうかと少し腰を浮かすと、忘れていたこいつの抵抗感を感じる。まだ逃げようとしているようだ。もういいよ、伝わらないならそれでいいよ。
 もうこのままでいいか、目が開くようになったことだし。もろもろは自然と取れるだろう、誰か取れるって言って。



***睨むな***






 というわけで本人も早く解放してくれって言っているのでお望み通りにしてやろう。
 保護されて温かいスープとか飲むタチじゃないよね、こいつ。

 そして解放やるべく抱えたときにまた爪でかぐられた。はい、はい、お兄ちゃんが悪かったね。押さえつけてごめんね、だって自覚無いかもしれないけど、君ってばよ、かなりの暴れん坊なんだもん。もうネズミ捕りシートとか敷いてあるお家にお邪魔しちゃだめだよ。
 ある程度の困難を越えると人間って強くなるものですね、痛さにも負けずブサ子を信金のタオルに包んで両手で抱え、足で洗面所のドアを開け、玄関に行き、これまた足で下に降ろすタイプのうちの玄関のドアノブを開け外へと解放してやった。

 ブサ子は矢の如し一目散に夜の闇へと姿を消したよ。

 そこには感謝の顔一切無し。

 いいんだ、私が助けたくてやったことだし。猫に感謝なんか求めてもしょうがない。

 でもね、余りにその逃げっぷりが速くてね、真っ裸で玄関で佇んだよ。


 夜風は私が知らない開放感を体に与えていた。








***はい、猫爪リストカット***


leolio.comトップへ チコリイッパツトップへ


-----Copyright (c) 2007 Leolio. All rights reserved. -----