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タイトル
Page4


***上から見た略図***






 やってもうた。
 まだ、洗面所の戸を開けっ放しで家中を駆け巡られなかっただけマシと言えばマシだけど、自体は思わしくない方向にドン詰まり。ブサ子も棚の後ろでドン詰まって動かなくなったようだ。
 どうしよう、とてもじゃないけど手が届く位置ではない。
 洗濯機越しに覗けば、大きな毛玉みたいになっている。顔すら見えない。
 洗濯機を動かすのなんて無理だ。洗面台なんか当然動かせない。なら棚かと思えばこれまたうんと重い。
 しかもこちらはフル●ン。

   どうしよう、どうしよう。

 このままじゃ、ブサ子は棚の後ろから一生出てこないだろう。なんならミイラになってしまう。
 とにかく棚の後ろから出てもらわなければ。

 エサか?エサで釣り出すか?
 やっぱり獣にはエサか?

 そうと決めたら洗面所を出て真っ裸で台所へ向かう。
 彼奴らの好物のチーズを取りにだ。

 もう何世代にも渡り、彼奴らにはおやつ感覚でスライスチーズをちぎっては分け与えたりしてきた。ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、それを彼奴らは右へと左へとキャッチ。世代が変わろうがそれは私のひと時の楽しみでもあった。

 それにちぎったチーズなら奥に固まったブサ子の傍に投げることが出来る。



 再び洗面所に戻ってきた。洗濯機越しに奥を見ればまだブサ子は固まったままだ。
 よし、スライスチーズ作戦と行くか!

 真っ裸にスライスチーズを持った男か・・・、行おうとしている行為は猫助けなのに、なんて無様な格好をしているんだろう。
 とてもじゃないけど他人様には見せられない姿だ。


 洗面所の戸をちゃんと閉めて、ブサ子の傍にスライスチーズをちぎって投げてみる。

 ・・・・・微動だにしない。

 気付かないのかと思い、もうちょっと傍に投げてみる。

 ・・・・・相変わらず応答なし。

 しょうがないのでブサ子の体自体にチーズの欠片を投げてみる。

 ・・・・・チーズは引っ付いてしまった。

 こりゃ駄目だな。埒が明かない。
 夜が明ける。


 ではな、ではな、他の作戦を立てないと駄目だな。うーん、フル●ンで考えるに・・・、よくベタベタの刑事ドラマなんかで、立て籠もり犯を説得するのに犯人の母親を呼んで説得に応じさせようとする光景があるが(今の時代そんなの無いね)、それが猫にも通じるだろうか?
 通じるかどうか頭で考えるよりやった方が早いな。ちょうどさっき、ぽん太も心配そうな表情していたところだし親を連れて来よう。
 またまた洗面所を出て縁側の方へとダッシュする。ガラス戸越しにぽん太がこちらを向いている。ちょうどいい、君の出番だ。ガラス戸を開け、ぽん太を抱え上げてこれまた足でガラス戸をきっちり閉めて洗面所に急いで戻る。さすが親猫、ちょっと重い。裸で猫を抱いたのも初めてだ。
 これで狭い洗面所に猫二匹と人間一匹が集まった。


 では、ぽん太作戦と行くか!
 と言ったもののどうしたものか?拡声器でもあって「さあ、息子さんを説得して下さい!」と頼むわけにもいかない。ぽん太も先ほどの顔とうって変わって「なに?」って顔してる。抱えて運んだ際に子供のことを忘れてしまったんだろうか?猫は三歩歩いたらなんとやらと言うが、縁側から洗面所への移動の間にぽん太の記憶の一部は欠落してしまったんだろうか?今朝ぐらいに記憶が逆戻りしてる感がある。
 駄目だ、こりゃ。これじゃまるで猫を風呂に入れるだけの人みたいに見える。
 とりあえずちぎったスライスチーズを与えてみる。
 何の問題もなくぽん太は喜んで食べてる。これでは風呂場で真っ裸で猫にスライスチーズをあげる変な人じゃないか?
 ぽん太にブサ子を見せて、事の次第を思い出してもらおう。洗濯機と棚の隙間にぽん太を無理やり入れる。その先にもチーズを撒いてやり奥に誘おうって作戦だ。「奥見て、奥!」と言ったところで、ぽん太はチーズしか見てない、食べるのに夢中だ。これでは本当にチーズだけをやりに洗面所に連れてきたようなものだ。
 しょがないので「気付け。」とばかりにぽん太の尻を押して、ブサ子の傍まで押しやる。なんとか言ってあげて。
 しかし、タオルとかいろいろ付いた毛の塊とかしたブサ子(顔はこちらに向けてない)は子供、もしくは猫とすら認めてもらえなかったのか、ぽん太はこちらに引き返そうとする。もうなんだか、失敗の匂いがするので残りのチーズを全てぽん太にあげることにした。
 先ほどまでガラス戸越しにしていた顔はなんだったんだ?何かもらえるとでも思っていたのか?

 ドラマのようには行かないな。しかも猫だし。


 そうだ、親の鳴き声を聞かせよう。ぽん太は私が呼びかけると89%くらいの確立で返事をしてくれる。

 「ぽん太。」⇔「にゃあ。」
 「ぽん太。」⇔「にゃあ。」
 「ぽん太。」⇔「にゃあ。」

 母の声を聞いて顔でも上げたかと思い、奥に目をやるが毛の塊は微動だにせず。
 一瞬、ショック死でもしてるのかと心配になるが背中を震わせているので生きているようだ。

 うーん、失敗!
 多分ここでのぽん太の鳴き声の意味合いは「子供よ!」ではなく、明からに「次のチーズ!」だからね。そりゃ子供も出て来ないよね。
 思いっきり無駄なことしてるかな?
 ぽん太と目線を合わせると、そのまま抱きかかえてダッシュして縁側に出した。お役目ごくろう、意味無かったよ。

 それにしても何回家の中を裸で往復してるんだろう。
 そろそろ裸が寒くなって来た。


 洗面所に戻り、ブサ子の背中を見つめるが変化なし。
 あんまり時間もかけていられない、こうなったら力づくしかないな。人間同士なら言葉での説得も可能だが、猫同士でもそれは不可能と分かった今、もう力づくしか手は残っていない。

 と言うわけで玄関にあったゴルフクラブセットの中からアイアンを持ってきた。
 別にこれでチャーシューメーンと子猫を打とうと考えているわけではない。
 バンカーなどでちょうどボールをすくう様になっているこのアイアンを使って、堀りあげるように棚の後ろ側からブサ子を手前に引っ張り出そうと考えたのだ。

 ゴルフクラブ作戦と行くか!

 棚と洗濯機の隙間からアイアンを伸ばし、耳掻きで耳の穴を掘るように毛の塊と化したブサ子を掘る。
 アイアン越しにブサ子の体に力が入っているのが分かる。
 別に取って食おうとしてるんじゃないんだから、助けようと思っていてもこちらの意思は通じず。
 しばらく掘いさおじさんしてると、ブサ子の体と床の間に隙間が出来たのでアイアンの先を忍び込ませ、それからは転がるようにブサ子を手前まで戻せた。
 やった、作戦成功だと思ったのも束の間、団子虫みたいになっていたブサ子は体を戻してまた走ろうとした。

 が、そこは私も勉強していた!即座にブサ子を信金のタオルごと押さえつける。

 また逃げられて一晩中こんなことを繰り返すのは嫌だ。さっさと済ませようよ、ブサ子。

 もうこれはお湯をかけて糊を取るとか悠長なことはしれられないな。
 しかしネズミ捕りシートを取ってやらねば、これはもうあれだ、ブサ子の毛刈りだ。

 ハサミで毛を刈ってネズミ捕りシートを多少の毛ごと引き離そう。

 そうと決めたら、暴れるブサ子を掴み洗濯カゴに入れて、もう一つの洗濯カゴで蓋をして閉じ込めた。  洗濯カゴが檻のように見える。  しばらくそこで待ってなさい。ハサミと切った毛を捨てるナイロン袋を取りにまたもや裸で廊下へ。   

 猫の散髪なんかしたことない・・・。









Page5こと、ブサ子の毛刈り。






 
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