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タイトル
Page2


***小さいな魔王***






 小さいながら魔王のような貫禄。一歩間違えれば未確認生物UMA。
 しかし子猫なのは子猫に違いない。別の見方をすれば新しい動物のようにもとれるが、ちゃんとうちの子猫(野良だけど)。

 これからこの子猫を表記して行くにあたって名前があった方が、こないだのなすびユンタのナデコといい便利なので仮に名前を付けときます。




 ・・・・・・・・・・・・・・・ブサ子でいい?
 理由は訊かないで。見たまんまです。


 ではな、ではな、ブサ子を捕まえなければな。
 出来るだけ手荒なことはしたくないが強行捕獲作戦を立てなければな。んだな。




***王道***




***王道2***




 いやいや、そんな上からカゴ降らしたり、穴掘ったりなんか出来るわけがない。コントじゃないんだから。

 人間といい、動物といい、一番警戒のロープを緩めているときはどんなときだろう?
 ・・・そうだな、ご飯を食べているときかシモの用を足しているときだな。
 だがしかしだ、ブサ子がフンorニョーをしているときに捕まえたもんなら、こちらは想像以上の「お裾分け」被害をこうむるかもしれない。それだけは避けたいところ。

 ならば飯時しかないな。
 どんなタフで強靭な傭兵でも食事時は心の解放区の正面ゲートが多少なり開いているもの。ミートボールを口いっぱいに含んで戦えるか?フォークで戦えるか?チョップスティックで戦えるか?イチゴを潰す用の先が鉾先みたいになったスプーンで戦えるか?・・・イチゴを一生懸命つぶしている傭兵がいたら見たいものだ。


 ではまず、ここでうちの猫へのエサのやり方について書かせてもらいたい。いつもプラスチックのエサ皿に猫缶なりを盛って、庭の縁側に差し出してエサをやっている。彼奴らは縁側のガラス戸を開ける音だけで既に待機状態なので、戸の境界線を越えてエサ皿が出たものなら、ぽん太を筆頭に子猫たちは突撃よろしくと突進してくる。
 他の猫たちはエサの前に私がいても逃げも驚きもせずにエサだけに意識が集中して「猫まっしぐら」状態なのだが、ブサ子だけは一歩引いている。突進の輪にはすぐに入らずに私が室内に入り、戸を閉めてレースを閉めるとその輪に入ってくるのだ。
 入ってきたところで背中にとんでもない物を背負っているので、当然他の猫たちからうざがられている。
 場合によっては輪にすら入れてもらえない。  

 でもそこは子猫、一心不乱に食べ始め出したらレースを開けてガラス戸越しに私が見ていても逃げもしない。というか気付かない。子猫のアンテナは許容範囲が極めて狭いらしい。たまに顔を上げて私の顔を見付けると、ビクッとして一瞬逃げそうになるがまた戻ってエサを食べ始める。怖いけど、アニマルとして食べ物の魅力には勝てないのね。まあそんなに心底人間が怖いわけでもないようだ。
 しかしまあ自分が子猫として、自分より背丈が何倍も大きい動物が目の前にいたら怖いよね。言葉が通じるわけでもないし、意思の疎通なんて普段の接し方などで量るしかないわけだ。前の世代と違って、この子猫たちとは「はじめまして」なわけだからこの距離も当然と言えば当然だ。人間同士だって初めての相手との間はある程度の距離がある、なんなら警戒だ。しかし他の子猫はそんなに警戒することもなく、なんなら触らせてくれる。人間に対しての警戒があまり無いのか、もしくは脳がいい感じに柔らかいかのどっちかだ。
 本当なら種族の壁を越えて、ブサ子とピンポイントに仲良くなりたいところだがそうもいかない。
 どうせ仲良くなるならまだかわいい女の子の方が断然いいが、私が実家に帰っている日数は限られていた。それにこの子猫の様子を見ていると、遠まわしにデートに誘ったりみたいななかよし作戦では、子猫が体力的にまいってしまうだろう。一人兵糧攻め状態下でもあるし、もうすでに見た目一発でぐじゅぐじゅなので時は急を要する。なんならもう仲良くならなくてもいいか。心底嫌われても助けられればいいよね。

 よし、レッツ捕獲だ!
 ・・・それはハンティングとも言う。




 時は12月30日の夜、ブサ子の捕獲を決行することにした。一日ずれたら大晦日だね。
 何が楽しくて大晦日イブに猫の救出作戦をしなければならないのか、しかし大変なことは大掃除と共に年を越させない。この子猫にも気持ちよい新年を他の猫たち一緒に迎えてもらいたい。


 ではなエサをやらねばな。
 やってもやっても腹を空かせた野獣は満足を覚えることもなく、出せば喰うという感じなので時間は気にすることはない。  しかしエサを普通にやったところでブサ子は捕まらない。
 食べている最中にレースを開けるくらいならまだいいが、ガラス戸を開けた日にはエサにでは無く、あさっての方向に「猫まっしぐら」ということになる。子猫と言えどチーターの遠い親戚、全力で逃げられた日にはもう捕まえられない。
 その上失敗して、ただただそんな恐怖心を与えてしまえば、ブサ子との心の距離はもう取り返しつかないことになる。
 どんなにこちらが歩みよろうとしたところで、その距離はブサ子が頭を強く打つか健忘症にでもなってくれない限り縮むことは無いだろう。

 そうなると、自然にネズミ捕りシートは取れるわけ無いんだし、ブサ子の命も危ゆいものとなるな。

 うーん、失敗は絶対許されない。


 かといって普通に食べてるところに「こんにちは」と行けば、即ダッシュ。
 ならば卑怯な手を使うしかないな。




***ドラッグ***




 人間には何の効力も無いけど、猫に嗅がせればダウン一発のまたたび。
 こいつを使えば、どんな猫でさえ、酔拳を極めすぎた普通の酔っ払いと化す。
 これをブサ子に使おうか?くるぱーの状態でわけ分からないことになっている内にネズミ捕りシートから引き離してやるのがベストかしら。ブサ子に使おうとすれば他の猫たちにも自然と使うことになるな。

 しかし人間でさえ、タバコもお酒も二十歳からなのに、こんな生まれて数ヶ月の子猫たちにまたたびドラッグを使っていいんだろうか?
 またたびドランカーとして、中毒になっちゃったりなんかしたりしないかな。
 普段のエサくれコールの鳴き声が、「アレくれよ〜。持ってるんでしょ〜、例のアレちょうだいよ〜。」と、くれくれドラッグコールに変わってしまったらどうしよう。

 やっぱりまたたびは止めとこう。

 もっと大人になって生意気ぶりに磨きがかかったら、たまに子供に戻してやる感じで使ってやることにしよう。




 ではなー、もう騙し騙ししかないな。子猫のボンクラ度に賭けるしかない。
 エサをやっている縁側から手を伸ばせばランナウェイされるわけなんだよね。でもエサをやっている間はエサの魅力も重なり警戒心も少し緩んでいると来たもんだ。なら、エサ食べている間に背後から迫るしかない。
 「背後から迫る」って、こう書くと、なんだかチカン行為でもするみたいな文章だね。
 おいおいおい。



 縁側からエサ出して、エサを食べるのに「猫まっしぐら」ていう状態になってる隙に背後から捕獲。そのままとりあえず風呂場にでも連れて行こう。お湯でもかけたら、ネズミ捕りシートのノリも少し柔らかくなるかもしれない。

 と考えたのが甘かったというのを後で知ることになるのだ。




 まずは外からブサ子を捕まえた際にすぐに風呂場まで直行出来るように、縁側のガラス戸の鍵を開けておく。
 洗面所のドアと、風呂場のガラス戸も適度に開けておく。多分ブサ子を捕まえた際に両手が使えない状況下にいるだろうから、足で閉めたり開けたり出来るようにしておかないとね。
 次にエサの盛り付けをおば。通常なら猫缶を少量のご飯と混ぜて伸ばしたものか、もしくはキャットフードで済ますのだが、今夜だけは違う。ブサ猫の意識をエサに集中させて「猫まっしぐら」状態を高めないといけないので少し豪勢にしないとな。ご飯も多めにして、なんなら上からキャットフードをまぶす、そして隠し味に牛乳に浸してちぎった食パンも混ぜる。人間様の食事にこれが出たら「ご勘弁を!お願いします!」と言うところだが、とにかくうちの猫は基本的には筋金入りの雑食性なので結局は味より量なのだ。自然界のルールっていうのはそうゆうもんだろ。味についてどうこう言えるっていうのはそれだけ贅沢な状況下にいるってことだ。

 というわけで、そんなスペシャル雑食メニューを持って縁側の方に。まずはガラス戸をガラガラとわざと音立てて開けたり閉めたりしてみる。即座にタッタッタッタッタッタッタッと下手したら「馬のヒヅメ?」と思えるほどの足音と共に猫一家集合。本当に足速いな。チーターおじさんによろしく。思ったんだが足音立てるようでは、ハンターとしては失格なんじゃあ・・・。まあ半分飼い猫みたいなもんだし。

 よしよし、一歩引いたところにブサ子もちゃんといる。

 数ミリほどガラス戸を開けてその隙間にエサを持って行く。匂いに惹かれて、その数ミリの隙間から猫たちが顔を覗かしている。子猫は隙間から手を入れようと前足を伸ばして来る。ちょっと可哀想だけど、「猫まっしぐら」度を高めるためだ。他の猫たちよりもブサ子にエサに集中してもらいたいんだが、ブサ子だけピンポイントには出来ないのでしょうがない。
 なんだか闘牛士が猛牛の前で赤い布を振っているかのような気分だ。
 目の前で野生が野生の荒さを息吹き返している。私の目の前に野生の王国の住人がいる。


 あまり待たしていても、こちらのプレハブのような精神が猫の気迫に押されて持たない。

 レディー、ゴー!でガラス戸を開ける!
 突進して中にまで入って来そうな猫たちをエサ皿で縁側に追い返す。エサ皿の動く方向に彼奴らは動いてくれる。

 ここでガラス戸を閉めて、レースも閉める。まもなくブサ子もエサ皿の方に近づいてきた。他の猫たちにうざがられながらも皿に頭を突っ込みだした。
 食べてろ食べてろ。今晩だけは飯の量が違うぞ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


よし、釣りごろだな。









Page3こと、ブサ子ついに捕獲。






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