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ー
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-1日目 2005年12月27日-
***迷湯***
さて、まずは一日目の夜。当然ながらお風呂に茶葉なんぞ入れたことがないため戸惑い、そして躊躇いの夜を迎えた。
蜜月の過ぎたお茶葉は数あれど、やはり初日は私が一番好きなお茶から行きたいと思う。それはなにかと訊ねれば・・・。
***黒豆茶***
湿気防止のためか最初から数パックづつ小分けにされていたものだ。収納スペースの問題から外装の袋は当に捨ててしまったが、いつからあるものか検討がつかない。「幼馴染レベル」とまではいかないが、前々からいたご様子。外装の袋がないため正確な賞味期限が分からない。
ともかく
「黒豆茶湯」
で一週間のお茶湯巡りのそのスタートを切ろうと思う。
とりあえず湯をはった風呂の中に、節分時期の石原軍団のような気分でお茶葉パックたちをばら撒き入れてみた。そしてかき混ぜてしばし様子を見てみるが、事前に想像していたように風呂の中が黒豆茶特有のブラック一色に染まることもなく、数個のお茶パックが仲良くプカプカしているのみ。確かにやかん一つにこれだけのお茶パックを入れた日には、墨汁だか学生服だか分からないようなスーパーブラックなお茶も出来きあがるだろうが、風呂桶一杯の湯に対しては数個のお茶パックが束になろうがとても非力。
もしかして長い間使われなかったため、己の存在意義を忘れて出るものも出なくなったのかと、一つ手に取って絞ってみればちゃんとお茶が出ている。どうやら彼らは彼らなりに抽出しているようだ。
***改めて言うけど飲み物です***
先にシャワーで体を洗ってから、おそるおそる黒豆茶エキスの入った風呂に浸かってみる。初・お茶風呂。
上から見ていたときは分からなかったが、実際に浸かってお茶パックとお茶湯が鼻近くまで来るとすごく黒豆茶の香りがする。お湯の色は薄く濁っているかなという感じだが、その匂いだけはまさしくお茶。香りを楽しみリラックスという点では十分成果を出している。あんまりお茶パックが多いと逆にその香りに咽かえりそうになっていたかもしれない。
普段なら湯飲みかコップ一杯程度のものが、多少色が薄いとはいえ風呂一杯にある。なんだかシュールな光景だ。
まあ試しにというか、手酌で一口ほど舐めてみるがやはり薄過ぎて味がない。
黒豆茶と言うだけあって、パックの中に砕かれた黒豆大豆が入っているのを確認しながら、はたしてここから流れ出たイソフラボンが肌から吸収されるもんだろうか、などと考えつつしばしの間浸かってみる。
その後もその湯で体などを洗って最後にもう一度浸かってみる。時間が経ったためか先ほどよりは気持ちもうちょっと湯船の中が濁った感じがする。香りという点では申し分ない。
***ちゃんと割られた豆が入っている***
風呂場にテレビもなければ、バスタブから愛を込めてどうのこうのというわけでもないので、いい加減上がることにして、このまま湯船をお茶色で染めておくのも嫌なので早速だが湯船の栓を抜くと、当然といえばあまりに当然な想定内の結果になった。
***改排水口が大人気***
不慣れな場所からの解放を求めて、お茶パックどもが我が我がと出口を求め集まりおった。あまりに無様なのでお茶パックを拾いあげたときに、湯船に湯をはる前と違う光景、想定外のことが起きていることに気がついた。
湯船の内側が黒くなっているのだ。
上の写真でも分かるけど湯船の内側が黒くなってしまっている。よく見ればお茶パックから抜け出したと思われる微小の黒い粉が内側にビッシリと張り付いている。こんな置き土産は想像していなかった。あまりの出来事に
「うわっ!」
と短く声に出してしまった。
慌てず急がずシャワーを流してみれば、粉は落ちた感じはすれど、なんだか黒ずみが綺麗に落ちてくれない。
あれ?これって所謂「茶しぶ」になりかねない方々?
風呂で湯垢ならまだしも、茶しぶの可能性を作ってしまった。もっと言えば湯垢と談合し合ってその付着率を高めたものと思われる。癒着談合ならぬ付着談合が落ちない!
もしくは黒豆の黒豆たる所以こと、ポリフェノールの一種のアントシアニン(黒い成分)の可能性もある。
同じくポリフェノールが入っているワインなんかを重ねると、そりゃ風呂桶ぐらい簡単に色付けることも可能だろう・・・。
あかんがな、あきまへんがな、賃貸マンションでんがな。美容と健康の前に風呂を黒く染めていいわけがない!
思いっきり焦ったものの、こうなったら
「♪今年の汚れは今年のうちに♪」
と取り出したるわバスマジック●ン。
内側全面にかけてパッケージ裏に書かれている通りにしばし放置。
それからこすり洗い流してみるものの泡が通ったであろう箇所だけ黒色が抜けている始末。
う〜〜〜〜〜ん、恐るべき黒豆茶。伊達に名前に「黒」が入ってないね。そりゃ黒さが売りだものね、大量の湯に対して劣勢とさっきまで嘲笑っていたのが遥か昔のよう。目に見えないところで出ていたその成分、出逢いはスローモーション、軽いめまい誘うほどにって本当にめまいしそうだ。
バスマジック●ンのキャッチコピーではないけど、後数日で2006年到来、このままでは今年の汚れを年越しさせてしまう・・・。
その後、今年の汚れを今年のうちになんとかしたいと奮闘。
***使い果たすバ●マジックリン・・・***
しばらくすると一応風呂から上がったはずなのに、汗をかいている人物が約一名。
おかしい?体にいいはずのお茶を体外から取り入れよう、なんなら美容にもいいかもよといった感じで始めたはずなのに、かなり後始末に手間取ったぞ。くたくただ。大掃除も数日前に一応済ませたはずなのに、自ら汚してさらにゴシゴシ洗い級の掃除をする羽目に。なにもかも自分で蒔いた種だけに憤りをぶつける場所もなく、ただただくたびれただけ。不覚にも黒豆茶をなめ過ぎていたようだ。
掃除の甲斐もありなんとなく黒ずみは取れたかなという感じです。なんてたって最終的には、もう一回湯船半分ほどまで水溜めて漂白剤入れたからね。えらい手間。お茶風呂のレポートをするはずが、結果風呂掃除レポートに転落してしまった。人生どこで何が待っているか分からないものなのね。
一つ勉強になったよ、
「お茶風呂で長湯は厳禁!」。
健康や美容の可能性を求めて始めたことなのに、あまり長く浸かってられないという矛盾点も出てくるとは思わなかったなあ。まあ何事もほどほどというものがあるので、これはこれでよしとしよう。
後になって期限の過ぎた普通の黒豆も台所の棚の奥から出てきたんだが、入浴前に先に見つけて調子に乗って風呂に入れなくてよかった。こんなの入れてたら風呂が染まる作用の追加丼になっていたどころか、排水溝を詰まらせていたかもしれない。これ以上ポリフェノールが水中に流れこまれたら本当に風呂桶の色が変わってしまう。檜でもないのに普通では出ないはずの深みが出てしまうところだ。ちなみにその黒豆のポリフェノールことアントシアニンを構成しているシアニジンは水溶性なので、驚くほど早く且つ素敵に水中に溶け出してくれるそうな(後で調べて分かった)。
なるほどね、目に見えないところでじんわり風呂を染めてくれていたらしい。
一日目から大ポカしてもうた。
***風呂桶から嘆きの声が***
最後に温泉っぽく説明すると、この日の
「黒豆茶湯」
の効能は、
・血液サラサラ(アントシアニン)
・肝機能向上(アントシアニン)
・視力向上(アントシアニン)
・抗炎症効果(シアニジン)
・体脂肪減少(シアニジン)
・動脈硬化予防(イソフラボン)
・骨粗鬆症予防(イソフラボン)
・更年期障害(イソフラボン)
・便秘解消(サポニン)
適当に書き出しましたが、全て
飲めばの話です。
***これくらい過ぎたぐらいなら食べる***
黒豆恐るべし。
Page3こと、二/三日目。
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