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カレーなる大裁き




 そもそも事の始まりは、夕方のスーパーでカレーパンばかり大量に安く半値で売られていたことによるもの。

 「あっパンが半額なんでないの?あれ?めくってもめくってもカレーパンばかり出てくるんでないの?あちゃー、カレーパンばかりが半額かあ。そうか、カレーパンってあまり得意じゃないんだよな。油っぽいしね。・・・・・・でもこんだけさあればさカレーパンの食べ比べ出来んなあ。やるべきかなあ。

 と要らない任命感と本当に安易な思い付きから始めたこと、スープカレーパンは前々から購入していたので置いといて、そのときスーパーで半額で購入したカレーパンたちは3PAGEで全て出し切りました。
 でもね、10番勝負が切りがいいよなと思い立ち、食べかけのカレーパンもそこそこに私はカレーパンを求めにおんもに出ましたよ。
 口がカレー臭い。


 ・・・・・・そして、ただいま。






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カレーパン その7:ジョナサンブレッド  「クリスピーカレーパン」
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***イガイガ***
 



 かのファミリーレストランのジョナサンが店舗の一角に「ジョナサンブレッド」というパン屋をこしらえたのを前々から知っていたので、そこまでちょっと足伸ばしてカレーパンを探してみると見付けたのがクリスピー。

 絵的には前回の「スープになっちゃったカレーパン」には到底足元にも及ばないが、どうも私はカレーパンの油でベトベトとした油ベト感に抵抗があるので、カレーパンを包むようにまぶされたコーンフレークにサクサク感を期待してこれをチョイスしてみた。

 まあここの店は挨拶だけは丁寧なもんで必要以上に「お試し下さいませ、召し上がり下さいませ」と「ませませ」の連呼が飛び交う。もちろん「いらっしゃいませ」もトビマストビマス。ああこんな挨拶過剰なパン屋って他に知らない。

 日本って挨拶だけはしっかりせえや根性の教育の店多いよね。確かにある程度なら気持ちいいけどさ、あまり過剰なのはちょっとヒいてしまいがちだわ。って元某大手アパレルチェーン店の売り子のバイトやってた私の言うセリフじゃないんだけど。あの頃は如何に挨拶でお客さんを笑わすかに仕事を賭けてた。賭けるとこ違うわな。でも心の通ってない下手な鉄砲の挨拶なんかより客を楽しませる挨拶の方がいいじゃない?いろんな声に変えたりしてヤマハで習った歌唱法を挨拶に取り入れてみてた。
 フランクなのと態度が悪いのはまた違うしね。サービス業で態度が悪いと平気で店先でキレるタチです。どんなにおっさんでも「黙れや、クソガキ!」とか太い声出して言う、年上でもガキはガキ。こういったとき「黙れや!クソガキでございませ」とか言った方が笑えるのかな?なんにしてもサービス業は売り上げを出してなんぼです。少しでも客を気持ちよくさせてたら緩むはずのない財布も気持ちよく緩むかもね。


 さて持ち帰って賞味した結果、思っていた以上に油が回ってしまっており、期待した夢のサクサク感は何処吹く風、油の塊のような本体のカレーパン様と一体となってしまっていた。
 ああ、サクサクしない!一口一口がしっとりじんまりで歯が埋まる!



***しんなり、ごめんね***

 



 なんならその色はまるで炒めた玉ネギのように、油を吸って見事にしんなりしたクリスピーはその存在意義を失い、ノーアイデンティティになっていた。いなくてもいても大して変わらないそのクリスピーにがっかりだ。いるのかいないのか分からない。

 これが揚げたてならば、噛めばサクサクして口内の裏をこそばす感じで歯ごたえも良くいくら食べても油っぽさを感じ無いんだろうけど、今の彼にそれを望むのは可哀想というもの。
 しなだれて、うなだれて、油にまみれて、おどおどしている。
 ゴメン、連れてきて悪かったね。
 でもこちらとしても、君がいつ揚げられて店頭に並ぶとかそんなの全く分からないじゃん。いちいち店舗に電話して「のクリスピーカレーパン揚がるの何時頃ですか?」と聞くのもなんだかカレーパン如きに大人げない。

 「待って!まだ揚げないで!まだネマキだから!行けないから!まだ揚げないで!」と言っちゃうともう大人げないどころか、とんだわがまま野郎の登場だ。これで本当に揚げなかったら素晴らしいサービス業だね。

 ネマキで来店して「揚げて下さいませ!」と言いそうになる。
 「あなた様だけのためには揚げません!」と切り返されるかもしれないが。



 味?・・・・・・・・・・・・まあ普通。

 十番勝負とか言っても、これだけ食べたら口おかしくなるよ。もう味での区別はつかなくなったと言っても過言じゃない。見た目勝負みたいなところがある。「君インパクト大だから決定!」みたいなね。
 どれをかじっても所詮中はカレーなんでしょ?アンコとか出てこないんでしょ?
 かじって中から「はずれ」と書かれた紙が出てきたら逆に安心するかもしれない。カレーパンばかりをあえてチョイスしているからしょうがないんだけどさ、カレーばっかりなんだもん。

 しかもパンがほとんど油っぽい。どうしてカレーパンは揚げなければならないんだろうね。いつかとことん調べてみるからお待ち下さいな。胃が重い。きっと今頃胃壁は油でコーディングされてることだろうよ。
 かといってカレーパンと銘打って実は中からシューマイが出てきたりしたら、私はそのパンを一生忘れない。


 さて、そんな見た目勝負のパンが次に出て来ることになる。








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某パン屋 その8:「やきそばカレーパン」
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***あ〜***
 



 絶対いるんだ!ネタの神様がいるんだ・・・。

 そこの店の名前は言いません。ジョナサンほど大きい店や会社ならともかく、小さなパン屋の実名をネットで無許可で上げるのは迷惑がかかりそうなので。
 しかしね、小さなパン屋はパン屋で大手にないチャレンジが出来るもの。そこのパン屋はいつも、どこのパン屋にも並んでいる不動のレギュラーパンメニューに紛れて、行く度に「こないだこんなパン無かったじゃん!」というパンがいつも肩身狭そうに並んでいる。そう、パン屋の実験の品が!

 思考錯誤した末の商品化だろうけど、本当に店頭に並ばすこと自体が実験のようで、二度とお目にかかれないパンもよくある。こういうのって個人経営のパン屋だからこそ出来ること。他のパン屋にないヒット作を探してらっしゃるんだろうけど、でもあんまりやり過ぎると店傾いちゃうよ。
 そして私がジョナサンブレッドの帰りに少しヤケグソ気味にカレーパンを探しにそこに入ったところ、ネタの神様(この日はここのパン屋)が手をかざしてくれました、居ましたね、発見しましたね、出たとこ勝負のようなパンが。

 まぼろしのカレーパンがあったぁ。(下條アトム風by世界ウルルン滞在記)


 カレーとやきそば・・・。
 いったい店主の頭の中とパンの上でどこでどう結ばれたのか、この名立たるお二人方。
 何?夏場の浜辺で食べる繋がり?
 お手軽繋がり?
 店主の好物?
 偶然の産物?
 このパンを店頭に並ばそうとしたこと自体がお手軽のような気もしないでもない。

 でも正にグットタイミングだったよ、よりによってカレーパン十番勝負しているときにこんな未知との遭遇が出来るなんて、ネタの神様ありがとう。
 で、おいしいものなの?

 カレーに紅生姜乗ってるよ。



***一体化***

 

 カレー味のヤキソバでは無くて、見た感じはやはりカレーとヤキソバを無理やり合体させちゃいました感が否めない。

 揚げるタイプのカレーパンでは無いけども、よくあるホットドック型の縦長のパンの真ん中にカレーとヤキソバを同居させてみただけのパンだよね。・・・パン屋、店傾くぞ・・・。

 でも絵的にとてもおいしいからサンクスと言っておこう。


 ではいただきます。



 う〜ん、カレーとヤキソバそのまま。全く別もの同士の顔合わせが折りなす不協和音。そして定番かアクセントにか入っているこの紅生姜がとても辛い。というか味的に紅生姜がカレーよりもヤキソバよりも際立っている。
 カレー対ヤキソバならやはりカレーの方が味的には舌の上で勝利しているけど、所詮業者用の出来合いのカレーの味しかしない。それを押さえて紅生姜のなんとインパクトの強いことか。
 そして要らぬサービスでヤキソバの下にまで紅生姜がひいてある(断面図参照にして)。ただ余ってただけなんだろう、こんにゃろ、大量の紅生姜が辛いよ、辛いよぅ。



 まるで紅生姜パン。



 目を閉じて噛みしめてみても、遠くにヤキソバとカレーが手を振っているのは分かるが、目の前で紅生姜が「俺を見て!俺を見て!ほら、こんなところも紅いんだよ!」と激しい自己主張をしてくる。また、それをかわす術が無い。


 ちなみにそこで売っているカレーパンは、、、






***黒い***





 どう見ても揚げ過ぎだよ。ビニールを通り越して油がまわって来そうだ。参考資料のために購入したものの自分の首を絞めるだけのこと。みなさん私を笑ってやって下さい。

 しかしパン屋の店主、ヒット作を模索するのもいいけどこれはどうなんだろう、基礎的なことにもうちょっと専念した方がいいのではないだろうか?余計なお世話かしら。










 

 ああ、甘いものがうまい。


 すいません、カレー尽くしに疲れてチョココルネ買ってしまいました。


 辛味と酸味と紅生姜によって使い物にならなくなった舌に甘さが染み渡る。
 甘いものは疲れたときにもいいしね。



 美味しいものを食べた一言に「ヤベー、ヤベエ、マジヤベエ、美味すぎ!」とか使う類の人が大嫌いだ。主に若い人が多いが、そういう人に対し普段は「そんなにヤバイなら食うな、このバカブサイク、死ね、カロリーメイトでも食ってろ!なんならビスコ食え。ミルクにビスコを浸して食ってろ!」とか思っているのだが、今回は言わせてもらう。

 「ヤベエ」。美味くてヤベエじゃなくて、カレー尽くしで舌と胃がヤベエ。もう一人の自分が嘲笑っている。



 コルネは普通でした。





 










Page5こと、第9、10のカレーパンへ行く前に・・・。






   


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