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タイトル
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***いざ池袋に***




 ●5:38分 千登世橋教育文化センター → 池袋

 千登世橋教育文化センターで少し休憩を取っても良かったが、時間的にも天候的にも悠長なことを言ってられない雰囲気がしてきていた。暗くなった不慣れな地を歩くというのは非常に心細い気持ちにさせられてしまうものだ。夕飯の匂いなんかして来たらもうなんだかたまんない、胸が締め付けられてしまいそうになる。まあもうすぐ池袋なので地理はそんなに分からなくもない。「東は西武で西 東武」というくらいなら分かっている。
 何はともあれその場を立つ。

 坂も平坦になり比較的歩きやすくなったとはいえ、どうも右の足首がおかしい。おかしいと言っても笑みがこぼれてくるとかではなくて明らかに痛い。右足首に確かに痛みを感じつつ、へこらへこら歩く。ハチャリロにたいしたことも出来ない。

 しばらく行くといい感じの古本屋を発見した。古本ハンターとして足が痛かろうが荷物になろうがこれは無視出来なかった。「買わないから、買わないから。」と自分に言い聞かせて立ち寄ることに。
 仕入れし過ぎて、売れなさ過ぎて、もうにっちもさっちもオーガナイズが行かなくなったゴミの山だか古本の山だか分からなくなった古本屋などがたまにある。奥には水分カラカラの即身仏のような老体の店主が鎮座してたりする店ね。でもそこはそういった種の古本屋から対極の位置にある店だった。
 疲れた体で古臭いカビ交じりの匂いのする古本屋に突入するするのはキツかったけど、その点ではここは大丈夫だった。ほどよく整理された棚、多少棚から溢れた古本の数々もそれなりに見やすい。そこで気になる本を見かけた。




 「坂道の世界へようこそ」か・・・、タモリ倶楽部を毎週録画するぐらいタモさん好きだし、中も散歩好きにはたまらない内容だけど、ついでに名店などの紹介も載っててお得だけどもさ、坂道は既に堪能しましたから!

 坂道を楽しむどころかそんな余裕もなく先ほど体力を奪われたばかり、普段なら購入しただろうけど、今日だけは自分の置かれたシチュエーションとコンデションからか購買意欲が沸かなかった。
 結局何も買わずに、一時のショッピング魂を濁しただけで店を出る。それでもなんだか荒んだ心が慰められた気がした。これがゴミ屋敷と境目ギリギリラインのタイプの古本屋だったら、余計に荒んでいたかもしれない。「乾燥と火の始末にはくれぐれも気をつけな。」と言い残して。



 そしてやっとこさ、やっとこさ着いたよ、見えたよ、不思議な不思議な池袋。


***東だけど西武***


 夜がもうすぐそこまで来ていた池袋。疲れた体で訪れるには肌寒かったし、孤立の「孤」は孤独の「孤」というのも再認識させられた。毛布とコーンポタージュスープとふさふさの子犬が欲しい。

 さて池袋に着いたところでデパートにマーキングして回るわけじゃない。いざってときに、「ああ、地震だ!●●デパート内に逃げ込んで、それと夕飯のおかずもチョイスしなくちゃ!ああ今鹿児島物産展してるんだ?芋焼酎買おうかしら?」なんてわざわざデパート内に入らないもの。
 では宴もたけなわ、土佐犬の横綱、ここもあくまでも中間地点なのだ。最終目的地は我が家、板橋の我が家なのだ。そこまで這いずってでも帰らないと。


***これから永遠と***


 ●6:02分 池袋駅の東口 → 川越街道

 池袋の東側から、人ごみを出来るだけ避けたかったので地下街ではなく、パルコ横の地下道を通って西口に出る。そのままラブホテルや風俗店、胡散臭げな店が並ぶ通りを抜けて行く。プラマイ0にするのに山一つ必要なくらいプラスイオンがぎっしりだ。


***どげなロマンスが***


 何の一欠片のロマンスに出くわすこともなくロマンス通りを抜けて、池袋第五小学校などがある三美通りに出る。ここの歩道はわりかし綺麗に整備されており、自転車用と歩行者用も分けられているほど広めで好きな歩道の一つだ。
 好きな歩道なのに右足首が明らかに痛む。歩いていい感じの痛みじゃない。両足の筋肉疲労も確かにあるけど、普段から長距離の歩行に慣れてないせいか、自分の変な歩き方のクセが右足首に出たようだ。
 歩き方を再認識させられるなんて思ってもみなかった。直したいところ。

 とぼとぼすっかり暗くなってしまった道を歩いていると、普通の喫茶店の店先にとある看板が。もう一度言うけど見た目は普通の喫茶店。









***おもいっきり逆光***


 モロに店先のためフラッシュが焚けなかったので分かりづらいと思うが、モスバーガーの店先にあるような黒板の手書きのメッセージのやつに、のまネコが!
 黒板だけあって手描きなんだろうけど、妙に達者なタッチ。喫茶店の店主よくやったよ。

 「んじゃ飲もうか?」と客が思うかどうか分からないけど、ネコの足がモッコシ股間に見えてしまうほど私は疲れていた。そうだね、飲まないとね、やってられないよね、・・・ペットボトルの公園の水を飲む。


 それから池袋第五小学校の前を通り過ぎて、いよいよ大通りの川越街道へと出た。池袋から埼玉県の川越市までを結ぶ約30kmの道のり。もちろん川越市まで行くわけではないけども、練馬と板橋の境目近くまで行かないといけないのよ。そこまでまだまだ歩くのよ。もう数kmほど歩かさせて頂きます。とっくに疲労っぷりはお腹いっぱいだけど、もうしばらく歩きます。ごちそうさましたいです。



 ●6:20分 川越街道→板橋区

 さてここからはダイジェストでお送りします。というのも今までのように詳しくやって行くと私の家の場所が分かってしまうものね、だからトントンと行きます。でも実際に歩いていたときは全然そんなにテンポよく行ってない。だらだらとだらだらと右足を引きずるように歩いた。




       ***街道に出た途端事故現場******"PARKING"の所の数字は何?***




 山手通りと川越街道の交差点にて改めてこれからの自分の行く道(川越街道)を見つめる。目線は先を見つめるごとにだんだん高いことになって行く。そう、ここからはなかなかの勾配の上り坂なのだ。お買い物袋からたまねぎなんて落とした日にはどこまでも転がって行くこと請け合いなくらい坂。
 この足で上って行くのはキツイけど、ここを通らないと帰れない。この日歩いていて何度かローラースケートでもあればなと思ったけど、それがあったとしても上り坂には何の役にも立たない。というか元から滑れないんだけどね。

 まあ途方にくれていても自分ルールは曲げれないので、トボトボと右足を引きずるようにして坂道を上って行くことにした。


***Uターンしても真っ直ぐ行っても同じ辛さ***


 子供100人に「今のお空の色は?」と訊けば全員「くろ!」と答えが返ってくるだろうってほど、日はとっぷり暮れてしまった。いや、子供100人もいたら一人くらい「うんこ色!」とか将来を期待させるような発言をする子供もいるかもしれないな。
 どちらにしても空は黒色一色、台風が近づいているせいかお星様も見えない。
 焦燥感ムード満載でトボトボと歩く。


         ***わてが中古******大山商店街***



 初めて会った人が会話の糸口で「どこで服買うの?」なんて訊いて来た日には、さすがに25歳過ぎてブランドなんぞ追わなくなったのと、答えるのがめんどいとので「大山商店街!」といつも私が名を挙げる商店街。
 いつもなら大好き大山商店街もこの日だけは、その温もりが憎かった。「そんなに暖色が売りですか?さぞや温かいんでしょうね。和むんでしょうね?」と。

 疲れきったときに人間性が退れるようでは駄目だね。ボロボロになったときに人に優しく出来る人に私はなりたい。




 途中個性の強い自動販売機を見付ける。


***手書きPOPがアピール感と恋愛運アップ!***


 空いたスペースはビックリマークで埋めてしまうほど日本一安いそうな。並々ならぬ自信満々度を自販機から感じる。また手書きPOPがこれだけに留まらず。


       ***安全運転と言われても徒歩******「明るく」に「か」が余計***



 どうしたんですか?大丈夫ですか?
 なんなんですか?この想いの込められたメッセージの数々は?
 「酉2005年」を軸に込められた熱い想い、とてもじゃないけど適材適所とは言いがたい。無償の善意からなんだろうけど、なんだか威圧感すら感じてしまう。
 そうね、何があってもラブ&ピースでありたいものだ。
 明(か)るく 楽しくね、上の写真の「し」って「 j 」みたいなことになってるけど気のせいかな。
 それに「!!安い値!!」って、「!!安いね!!」とも取れる。

 確かに自動販売機にしては安いけど、日本一と言うからにはタダに敵うものなし。






***またもやビジュアルショック***


 もう疲れた体にビジュアルショックを受け止めるのは正直しんどい。
 光輝いた看板の色が目に痛し。

 ラーメンにかかっている形容詞なのか、店主・店員がハンサムなのか、チャーシューがハンサムなのか、はたまたナルトか知らないけど、疲れた身にはこうゆうのを受けとめる余裕がない。1mgの笑いも自分の顔から出ない。



 疲れきっているのに歩道の真ん中に障害が備えられていた。


***竹の子が永遠と生え続けている***


 時間的にか誰も工事している人たちの姿は見当たらなかったが、ただ工事用のコーンが四本セットで永遠と先の先まで歩道に生えていた。障害レースゾーンにでも入ってしまったらしい。

 飛んだらいいのか?

 次々と飛び越していって行けば誰か褒めてくれるのか?そんな酷なことをおっしゃるな、右足がもげるがな。


 それと上の写真でもお分かりかと思うけど、歩道が暗いんだ。





 分かる?





 暗いんだ・・・。





 地図が見えないんだ。


 別に前に一度だけ池袋から家まで歩いて帰ったことがあるし、自転車で何回か往復したことあるし、川越街道一本道なので道が分からないということはない。しかしこれが知らない土地の知らない場所だった場合にはちょっと問題あるよね。頼りのはずの地図が暗くて見えないなんて笑えない。



***自販機の明かりで・・・***


 この日は自販機の明かりでなんとかなったけど、いざ震災時に夜間で街頭含め路上のもの全部が停電になった際にどうやって地図を見ればいいんだろう。
 サバイバルウォークが夜にまでに伸びたからこそ分かった事実。私はタバコを吸わないのでそこいらを照らす明かりとなるものを一切持っていない。これからはライターぐらい持つようにするのも必要かもね。かといって蛍光ペン持ってたって何の役にも立ちはしない。





***縦から読むも、横から読むもご自由に***


 くたくたになった体を見えない犬に引っ張られているような気持ちで歩いていると、知ったペットショップ付近まで来ていた。「おいおい待てよ、そんなに走るなよ。ご主人様は右足がもげそうなんだよ。」
 普段は自転車で何気なくスースー走ってる道も今じゃ修羅の道。歩道の硬さが足の裏に響く。歩道が硬すぎるよ、今すぐ何かしらの種が植えれるぐらい掘り返して土に戻そうよ。

 前を見ずにひたすら自分の足元を見ながら一歩、一歩。
 そしてもういっちょ緩い上り坂を上って、やっとこさ知った我家に辿り着いたよ。マンションの明かりがやけに懐かしかった。





***地上のスバル?***




 ●7:48分 ゴール

 著しい体力の低下と、痛んだ右足首のために普段の歩行速度からかなり遅い歩みでのご帰宅となった。
 普段の整備不良がたたって右足首は捻挫してんじゃないかと思うほどの痛みを伴っていた。ゲルマン効果からかいた大量の汗も夜の肌寒さから乾き切っており、逆に風邪をひきそうなくらいの寒気を感じていた。
 そして普段から座っていることが多いせいか、腰がね、二足歩行で生きていくと決めた人類は腰の負担との戦いと一生付き合って行くというのは頭で分かっていたけど、こんなに腰が痛むとは思わなかった。腰が背中側からドロップキックをくらったかのように痛む。私の知らない内に後ろから誰か思いっきり蹴った?
 幸いにもどんよりどよどよだった雲はどんより具合を保ちつつも、私が帰宅するまで一滴の雨も降らせることはなかった。「台風今から始めます!」と合図があったのは帰宅してから数時間後のことだった。
 家に着いて靴を脱いだときの開放感と言ったら、自分で「お勤めご苦労様です!」と言ってあげたいほど。そして本当に疲れたときはもう何も口に入れたくないね。家に辿り着いたんだし公園の水じゃなくて冷蔵庫から何か飲もうと思ったけど喉を通らない。チョコもプリプリ●リッツも残っていたけど食べたくなかった。しんどくて何も口に入れたくない状態だった。

 しかしね、もし本当にサバイバルウォークをしなくちゃいけないような状況下に置かれたときに、本番は帰ってからなんだよね。愛しの我が家になんとか数十km歩いて帰ったとしても、もしかしたらそこに我が家がないかもしれないんだし。家がこないだまではあった場所になってるかもしれない。
 こんな体力じゃ生き残れないな。
 体力があってこそ強靭な精神力が生まれるのか、精神力から強靭な肉体が生まれるのか分からないけれども、今の体力と精神力じゃ駄目っぽいのだけは分かる。

 皆さんも一度軽くサバイバルウォークしてみるといい(次の日が休みの日に)。別に長距離歩いてみなよとは言わないから、勤め先と家の間のどこに広めの公園があるとかトイレがあるとかコンビニがあるとか、もう手当たり次第なんでもいいから知識として覚えておくといいかもしれない。「ここのベンチかなり使えそう!未来明るいわ!」とか。ともかく自分の家の近くの避難場所ぐらいは知っておくといいかもね。もちろん地図を見ておくだけでいいから交通機関を使わずに徒歩での帰り道も。

 後は相棒と言える地図をいつもお気に入りのバックの中に潜ませておくこと。ライトも忘れずに。












 そんなのただの知識として閉まっておける日がいつまでも続くことを願って終わりにします。  













ほじゃりこ、ほじゃりこ






 
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